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第14話 金ならある!

「むう……レベルは49で止まっちまったな」


バグリンの食欲は底なしだった。

なので街を巡って武器を買い占め、ひたすら武器を喰わせまくる。

そして49までレベルが上がったのだが、そこからいくら食べさせてもレベルの上がる気配がなくなってしまう。


「50からは必要経験値が爆増してる可能性もあるけど……」


レベルキャップ。

そんな言葉が頭を過る。


「だとしたら思ったほどじゃなかったな」


バグリンから貰えるステータスボーナスは50ちょっと。

補正としては相当な数字ではあるが、99まで上がると思い込んでいただけに肩透かし感が強い。


『あるじー、どうしたのー』


「うん、いや……バグリンってもうレベル上がらない?」


本人にそれが認識できているかは分からないが、取り敢えず尋ねてみた。


『うんとね……えとね……もっとおいしいもの食べたら上がるかも』


バグリンの言葉を信じるなら、まだレベルキャップには達していない訳だ。

そして美味しい物を食べればレベルが上がる、と。


「もっと美味しい物……か。ちょっとこの二つを食べてみてくれ」


『いただきまーす』


ふと思い立ち、俺は武器二つをバグリンに食べさせる。

DランクとCランクの武器だ。

そして食べ終わったバグリンに、どちらが美味しかったかを尋ねてみた。


『えーとねー。あとのほう!』


後、つまりCランク武器の方が美味しかったと。


「じゃあ次はこれを食べてみてくれ」


『はーい』


そしてバグリンが食べ終わった後、また尋ねる。

どれが一番おいしかったかを。


『さいごのがいちばんおいしかったー』


「そうか。最後のが一番おいしかったか」


最後に食べさせたのはBランクの武器だ。


ランクは高い程、バグリンにとって美味しく感じる様だな。

つまり……ここから更にレベルを上げるには、Aランクの武器を用意すればいい訳か。


「じゃあ、王都に向かうか」


一般的な街で販売されているのはBランク武器までとなっている。

Aランク以上は敵ドロップか制作。

もしくはイベント報酬。

そして、王都での販売である。


という訳で、俺はゲートを使って王都へ――


あ、でもその前にいくつかの街を回って鋼の塊を売っておいた方が良いいか。

Aランク武器の大人買いは流石に金がかかるから、増殖バグで手持ちを増やしておこう。


――王都到着。


『うわぁ……すごーい!』


王都はこれまで武器を買う為に回った街とは、規模も人の多さも段違いである。

その様を見て興奮したバグリンが、俺の肩の上でピョンピョンと跳ねた。


食っても一切重くならないのは有難い仕様だな……


もし全てがバグリンの体重になっていたなら、俺の肩はきっと偉い事になっていた事だろう。

まあその場合は体積もどえらい事になっていただろうから、そもそも肩に乗れない様になっていただろうとは思うが。


「Aランクの武器を買いたいんだが」


王都の一等地と思われる場所に建つ、高級感たっぷりの装備屋。

俺はそこの、品の良さそうな店員に声をかける。


「お客様。どういった物をお求めでしょうか?」


流石王都にある高級店の定員だけあって、素晴らしい営業スマイルである。

が、その笑顔が俺の言葉で固まってしまう。


「ああ、種類とかは別にいいんだ。全部買いたいから売ってくれ」


「は?」


「全部売ってくれ」


「え?Aランクの武器を全部で御座いますか?」


「ああそうだ」


「いやしかし……Aランクとなると、一つで数千万ギルとなっておりますが?」


「問題ない。金はあるから全部売ってくれ」


金は十分用意して来た。

数百本あるとか言われない限り全く問ない。


「は、さようですか。では此方にどうぞ」


店員が個室の接客スペースへと俺を誘導する。

そこで待つように言われ、少し待つと恰幅の良い男性を連れて戻って来た。


「この店の店長を務めております、オリバーと申します。当店のAランク武器を全てお買い上げしたいと、うちの者からお伺いしたのですが」


「ああ、全部売ってくれ。金ならある」


待ってる間に用意した、金貨のぎっしり詰まった袋をテーブルの上に置く。

全部で五袋。

総額は50億ギル程だ。


「おお、これは……」


『きらきらー』


中を開いて見せてやると、店長の顔がだらしないものへと変わる。

商売人だけあって、金が大好きな様だ。


「足りない様ならまだまだまだ出せる」


何せ無限ですから。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


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