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We found love  作者: 志に異議アリ


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2/2

ミア



ユウの指が、私の首筋をなぞる。

その感触だけで、また世界がふらつく。


眠れない夜。


煙草の煙とスピーカーの低音だけが、ここにいる証だった。


あの人と出会ってから、呼吸の仕方を忘れた。


笑うたび、

苦しくなって、

触れられるたび、

少しずつ自分が消えていく。


それでも離れられなかった。


「おまえがいなきゃ、生きてる意味ねぇよ」


その言葉を、何度も聞いた。


そのたび、胸の奥で何かが音を立てて壊れた。


そんな重さ、抱えきれるはずがなかった。


夜の街を歩く。

コンビニの光が滲んで、まるで私を撮ってるみたいだった。


スマホの中には、消せないツーショット。


笑顔の裏で、どちらも限界だった。


「ねぇ、ユウ。私たち、いつから生きるより“壊れるほう”を選ぶようになったんだろ。」

彼は笑って答えない。

その笑顔が好きだった。

でも、同じくらい憎らしかった。


朝がくる前に、私は彼の部屋を出た。


何も言わず、鍵だけテーブルに置いて。


外の風が、やけに冷たかった。

初めて、肺の奥まで息が届いた気がした。




愛って、死ぬより怖い。

でも、生き返るために、私は彼を手放した。


夜明け前の街を歩きながら、

イヤホンから流れるリアーナの声に、少し泣いてしまう。


We found love in a hopeless place.


希望なんてなかった。

でも確かに、あの瞬間だけは、本気で生きてた。


その記憶がまだ、胸の奥で光ってる。

痛みよりも、少しだけ優しく。



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