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きょうだい

「アニーちゃん、アニーちゃん。この服どうかな?どうかな?似合うかな」

 更衣室の近くを通ると、エリーの声がして振り向く。

「せっかくだからね、アニーちゃんの参考になるかなって着てみたよ」

 エリーは王子様の格好をしていた。

 白馬にまたがってボクを迎えに来た気がして、見惚れてしまう。


 はっと気付き、ボクがエリーを迎えに行く姿に必死に想像した。


「エリー、それはお兄ちゃん役のボクが着るよ」

「えー、お兄ちゃんのお兄ちゃんでもいいと思う」

 確かに兄の上に兄がいてもいいし、姉もいるだろう。

「これからは兄弟で行こうよ」

「兄妹の設定だよ」

「じゃあいっそ姉弟で」

 エリーが強大な敵に思えてくる。

 更衣室内の鏡台に店員さんが映り、ボクは呼ぶ。

「ボクに似合う格好を、あの子に勝てそうな服をお願いできますか」


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