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言葉の魔法

 リン姉は目線を合わせて会話を始める。

「私もね、魔法で悩んでいた時があったよ。学校で教わる魔法の唱え方はあえて、

基本的な部分だけだからね」

 どうしてですか、と問いかける前にボクは考える。きっと意味があるはず、と。

横にいるエリーもペンを置き、話を聞いている。


「言葉の魔法は、我誓う、我願う、我望む、我求む。この四つのどれかを使って、

詠唱を作れるようになってね、って言われたんだ。私の一人称は『私』なのにね」

 リン姉は苦笑する。

「言葉において、我願う。言葉によって、我誓う。言葉にかけて、我望む。

いろいろ考えたよ。違和感を抱きながら、ね」

「どうやって乗り越えたのですか」

 ボクが尋ねる。

「私の時にも先輩がいてね、その人が使う魔法を見て聞いて考えた。いろんな人に

相談して、つかんだんだ。次は私が教える番なんだ」

 リン姉はボクたちの目を見つめる。

「まずは、精霊さんたちをちゃんと感じてみようか」


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