246/290
ギンリョウソウ
ボクはお昼休みの時間、自分の部屋に戻って少しゆっくりする。
「怖かったなあ」
近くにあったクッションを抱き抱える。
「精霊さんたちはあちこちに潜んでいて、驚かせて来るんだもんな」
遊歩道は緑の中だったからか、精霊さんの気配を強く感じられた。
「うさ」
ロッサが心配そうな声を出す。
「大丈夫だよロッサ、エリーも居てくれたんだし」
ベッドでぼふっと横になり、握ってくれていた手を見て嬉しくなる。
(精霊さんももう少し手加減してほしかったなあ)
散々驚かせてきた精霊さんたちにはさすがに怒りたくもなる。
(林の中に半透明なキノコもあったよね…ひょっとしてキノコの幽霊かな)
想いを残すと幽霊になる。どんな想いを残したか考えていくと、悲しくなった。
「楽しいことを考えよう」
ボクはそのままベッドの布団をかぶり、目を閉じた。




