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ステップアップ
ヒユリさんは少し考えて、さらにつけ加える。
「精霊は気分屋ですからね。遊び心も豊かな方々です。好かれるためにどうするか
考えていくことも、大切なことになりますよ」
「ありがとうございます、ヒユリさん」
エリーが感謝の言葉を述べた。
ボクはエリーの手をしっかりと握っている。
「アニーさんのそういうところもまた、精霊には必要ですから」
「怖がりなところが、ですか」
「はい。精霊たちにも、もやもやは発生しますから」
ヒユリさんはボクと目線を合わせる。
「ですから、怖がったり恐れたりすることも、ときには必要になるのです」
それは精霊を清められる手段のひとつ、と院長先生も言っていた。
緩やかな坂の階段を上り終え、気になったことを聞いてみる。
「ヒユリ先生はどんな魔法を使えるんですか」
「しいて言うなら導きの魔法ですかね。いろんな魔法を使えますよ」
ヒユリさんの目が院長先生の目と重なる。




