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目標の人
お兄ちゃんは矛盾した言い方を好んで使う時期があった。
「お兄さんのようになりたくなったのかい」
ドギー君が聞いてきた。
「院長先生みたいになりたいって院長先生に伝えたら、アニーさんはアニーさんに
なってくださいね、って返されてさ、意味と意図を考えているところ」
ドギー君は少し下がる。あわせて箒をはく。
「たぶんお兄さんもそう答えると思うよ」
「そうなのかな」
「そうだよ。僕もそうだったからわかるもの」
ドギー君はまた一歩下がる。
「幼いころにドワニムって人に助けられてね」
「ウイステニアの学園長と同じ名前だね」
「同じ人だったよ。僕の目標としている人。魔法も真似ているんだ」
もやもやを見つけた英雄の名前を付けられた人は多く、特定を難しくしている。
「今こうして居られるのは、ドワニム学園長のおかげなんだよ」




