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詠唱
「ここは魔法の練習場です。魔法を使う場合は、ここをご利用ください。
こんな時間に恐縮ですが、二人の魔法を見せてください」
ボクたちはケースから杖と弓を出して構え、魔法を唱える。
――火の力持つ精霊さんは、杖の先に集まって
――土の力の精霊さんは、足元に石を出してみて
魔法は発動している。いつもと同じほんの少しだけ効果を表している。
「二人とも基本はできています。ご安心ください」
「ありがとうございます。精霊の名前を呼んだほうがいいですか?」
「呼びたいのであれば、それもいいと思いますよ」
ヒユリさんにエリーが質問する。そのあとボクが質問する。
「ほかにも方法があったりしますか」
「はい。詠唱のリズムを変えてみたり、別の精霊にお願いしてみてもいいですね。
心の内にあるものを言葉に変えて外に出す、それが魔法の基本です」
天窓から月がのぞく。ボクたちを見守るかのように光っていた。




