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もやもや
「もやもやがありましたから、神社に納めてまいりました」
「もやもや、ですか」
リン姉はお茶を淹れに行くと、席を外す。
「お二人ははじまりの魔法使いの話をご存じですか」
「世界に魔法を広めた方ですよね」
「種族も増やした方と伺っています」
リン姉はほうじ茶を持ってきて、ボクたちに配る。
「そうです。ですが、もう一つ広まってしまいました。はじまりの魔法使いの心に
あったモヤモヤ感です。それは『もやもや』と呼ばれています。
人の心に入り込み、病気や事故、仲たがいなど悪いことを起こします」
ザワッと胸騒ぎがする。
「モヤモヤ感は誰にだってあります。そこからもやもやは生まれてます。発生した
もやもやの悪い部分だけを取り除いて、清めようと決めた方々、それが魔法使いの
先祖なのです。神社はもやもやを清める所です」
ヒユリさんはお茶を飲む。ボクたちも飲み、美味しいと感じた。




