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猫の声

 玄関には鍵がかかっていた。

「やっぱりまだ眠っているのかな」

「起きてこられるまで待っていようか」

 玄関から離れると、ポーチについた鈴がちりんと鳴る。


「にゃ……」

 猫の声がして、玄関からカチャっという音がする。

 ランが扉を器用に開け、出迎えてくれた。


「おはよう、ラン」

「おはよう。それとありがとう、ラン」

 エリーと同時に挨拶をする。

「にゃあ」

 ランの声がなんだか耳に響く気がした。

(ネコさんはもやもやをなんとかできたのかな…)

 不安や心配が募っていく。

 うつむきかけた顔と気持ちを上げ。今をできることをやるため、玄関をくぐる。


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