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前へ
グルっと周囲を見る。左右には植物のつるで作られた壁があり、ボクの後ろにも
壁はあった。道は前にだけ続いていた。
「転送の魔法かな」
この魔法は空を飛ぶ以上に難易度が高く、使える人は限られている。
(転送の魔法ってどこにでも行けるのかな)
ボクは考え事を始める。
(いっそ法則の場所に行ければいいのに…)
まずはもやもやを感じることから始めようと、ドギー君は言った。
もやもやの悪い部分を集めるにはコツがいる、とメルベクさんも教えてくれた。
「法則のもやもやがあるものって思っておこう。そのためにお手伝いを頑張ろう」
ボクは考えをまとめる。
「もっと大きかったら、いろんなことができて、いろいろお手伝いできたのかな」
じっと手を見る。目には涙がにじんできた。
(っと、うつむいたり弱気になったりするのは卒業したんだ)
ぶんぶんと首を大きく横に振り、迷いを断ち切る。ボクは前を向き、歩き出す。




