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寂しさと嬉しさと

 図書室で清掃が一区切りついたところで、院長先生がやってこられた。

「アニーさん、エリーさんお茶にしませんか」


「昨日、下の子たちはどうでした」

 ボクは院長先生に聞いてみる。

「さみしがっていましたね。つい、昔のアニーさんを思い出してしまいましたよ」

「昔のボク、ですか」

 いつだったか、ボクは記憶をたどる。


「お兄ちゃんがウイステニアに行ったときですか」

「はい。あの時と同じですね。仲が良かった子ほど、寂しがって泣いていました」

 院長先生はお茶を飲み、答える。

「院長先生も寂しかったんですか」

「はい。それと同時に嬉しくもありました」

 エリーの質問に院長先生はゆっくりと答える。


(あれ、ボクはいつから大丈夫になったんだっけ)


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