前へ目次 次へ 127/290 新進の月 「にゃーお」 大通りに出て、橋を渡る。川には月が映っていた。 ボクは空を見る。空は霞にぼんやりと包まれており、太陽も月も隠れている。 「霞の中にいるのに月様が見えるね」 「ネコさんの魔法なのかな」 橋の上から川に浮かぶ月を眺める。 「にゃーお」 川の水面に揺らめいた月の光がしんしんと、たたずむ姿が見て取れた。 「魔法使いの登録所だね」 「ってことは、この近くに商店街かな」 ブルラック商店街の看板を確認した。 「にゃーお」 商店街から一本奥の道に入り、進む。