1/290
プロローグ
プロローグ
昔、昔、遠い昔、どこかの国にある部屋に、魔法使いがおりました。
星が瞬く空の下、月の明かりに照らされて、一人暮らしておりました。
魔法使いは魔法の良さを広めるために、魔法陣を描きました。
「みんなが魔法を使うためには、言葉遊びを取り入れて、歌にすれば良いはずだ。
詠唱だけで魔法の効果、表現できるようにして……そうだ、ついでにおとぎ話の
いろんな種族も現れる、そんな世界を創ろうか」
星が降り流れて落ちる夜の中、魔法使いは祈りを籠めて、魔法を唱え始めます。
「広まれ魔法よ、言葉の魔法。世界を彩る花になれ」
「こうして魔法は誰もが使えるものになり、いろんな種族が現れ……ってあら」
子供たちは眠っている。私はパタンと本を閉じ、棚にそっと置きました。
――もしも魔法があったなら もしも魔法が使えたら これはそういう物語




