表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タコのグルメ日記  作者: 百合姫
Ⅷ章 水晶砦クリスタルシティ
81/110

勇者と竜の茶番劇

PS3が壊れちゃったぜ!

初期化しても治らない・・・OH、MY、GOD!

最近、カワニナ始めました!


さて、ここはどういう行動をするべきだろうか?

一応、この姿で街を歩いている僕としてはフィンケルに味方すると後々街に帰りづらくなるし、かといって一緒にフィンケルを倒そうなんて気にはならない。


にじみ出る魔力こそ少ないが、僕のタコ探知で軽く表層を探るだけでもかなり膨大な魔力を持つフィンケルに全く魔力を持たない死体の操り人形たるフィンケル(死体)。

どちらにしても異様であり、少なくともある程度大きい魔獣ともなれば探知ができるようになるので、この二体に対して襲い掛かる奴はいない。いや、そもそも近づきすらしないだろう。

だろうが、どうも彼らはそのことに気付けてない、いや正確にフィンケルの力量をわかってないと言ったほうが正しいかもしれない。


一応、竜の見た目ではあるのだからして竜としての強さを理解している、はずなのだが。


「いくぞっみんなっ!

リッカは補助魔法を、アティは攻撃魔法をっ!」


バリバリ戦う気なのか、がっつり戦闘態勢なんだよね。


確か勇者だろうと竜には勝てないとかフィンケルが言っていた気がするのだが、そこのとこどうなのだろう?

勇者とか言われるくらいだし、さぞかし強いはず。

とりあえず静観することにした。

幸いセンシさんとやらが守ってくれているところを見ると、僕たちは何かの事情で迷い込んだ非戦闘員、もしくはこのダンジョンに入ってきた冒険者だと思われているのだろう。


「近づくな。あいつらにまかせておけば問題ない。

それよりも今度からは人の姿をしていようと得体のしれない人に近づくんじゃないぞ。」


というセンシさん。

せっかくの忠告痛み入る。と言いたいところなのだが、なんだろうか。

こいつら全体的にアホなのか。

常識的に考えてほしい。

どう考えても裸体の女と一緒にお茶するわけがない。

ダンジョンで裸体の女がお茶会に誘ってくる。

・・・怪しさ満点すぎる。


少なくともなにがしかの事情があると考えて、まずは話をするべきだと思うのだが・・・こいつら竜の姿を見た途端戦闘態勢である。

まぁ魔獣の王様みたいなもんだし、この世界において魔獣はゴキブリ的(見たら即殺しなくてはいけない)な存在だし、やむをえないというべきか。


そもそも何を持って僕たちを人間であると判断したのか・・・というか竜の姿がそこにあるわけで、そこにいる以上、普通の人間だったらお茶会なんぞしとらんだろう。

常識的な思考で考えるならば僕たちもお仲間、とするほうが自然である。

そもそもふつう、知らない人を見たら警戒しないか?

こうも簡単に人を救おうとするなんて、よっぽどの・・・そうか。

彼らはお人よしなんだな。

困っている人を見かけたら助ける。

美徳とされることではあるが実際に実行するにはなかなかどうして難しいこと、それを自然とできる彼は確かに勇者なのかもしれない。


なんて納得は余所に置き。


不思議そうな顔で見ていると近くにリッカと呼ばれた僧侶がやってくる。

カイトと呼ばれた勇者を殴り飛ばした子でもある。

補助魔法らしきものを勇者とアティと呼ばれた魔法使いに使ったあとはこの辺まで下がってくるようだ。


見た目はショートヘアのかわいらしい、少女というべき年ごろの子。

彼女は言う。


「あなた達も高位魔獣退治?」


とやまいを見て言う。

少し心配げに見ているようで、彼女もお人よしのようだ。


「挑んでみたはいいけど、全く歯が立たなくなって殺されそうなところを気まぐれに話し相手にされたってところかしら?

竜は気まぐれともいうから、機嫌を損ねないように竜の戯れに付き合った結果・・・あんな状況になったのね!」


とドヤ顔で言っているところ申し訳ないのだけど、はずれです。


竜退治なんていうデメリットしかない命がけ行為を行うほど僕は蛮勇に富んでいないし、殺されそうになったわけでもない。

戯れに付き合った結果というのは合ってる。が、お茶を飲めたのでどちらかというと満足している。


誤解させたまま、適当に切り抜けて街に戻る際にとんずらするという狡い手段が思いついたのだが、その割にはちといい人過ぎて心苦しさがある。

かといって魔獣と仲良くおしゃべりしてたんです、なんていうのはかなりの異端行為である。

意外と大丈夫かもしれないが、大丈夫じゃないかもしれない。

僕だけなら大丈夫でもやまいだっているのだから、彼らに襲われる可能性は摘むべき。

かといって万が一にでもフィンケルが討伐されるとようやく見つけたやまいの加護の問題を解決できなくなってしまう。


優先順位は当然、邪竜の加護をどうにかすることだが、彼らが敵対しやまいが殺されてしまっては元も子もない。

全国を顔パスできるほどの功績を持つそんざいである勇者の手の内が全く分からない以上、慎重にいくべきだ。


うーんといろいろと考えていると、勇者たちの戦いが始まったようだ。


「うおっぉおおおおおおおっ!」


気合の一声とともに戦いに挑む勇者。


火が舞い、土が隆起し、風が起こり、水が噴き出す。

光が埋め尽くし、闇が食らいつくす。

勇者たちはさまざまな魔法や体術を駆使して、死体っ娘は戦闘不能にする。

そのまま本体である竜のフィンケルを追い詰めていく。

しかし。


「・・・何を考えているんだ?」


とついぼやくほどにフィンケルは手加減・・・をしていた。

彼女はあくまでも竜であり魔獣であり、野生動物には変わりがない。

人間に匹敵するほどの知性ある生物であるが、かといって人間社会で生きているわけではない彼女は彼らをわざわざ生かそうとする理由はないのだ。

だからこそ勇者がここに来る原因となった男たち皆殺し事件だって、彼女はなんら罪悪感なく人を殺した。

それはそうである。

彼女は竜であり、人間ではない。

人間の倫理観など持ちえるはずがないし、持つ必要もないのだから。

ゆえに彼らは鎧袖一触にする。と思ったのだ。

そしたらなんだかんだでいい人たちらしいし、一応止めるだけは止めるつもりだった。

が、結果はこれである。



理由がわからないのだが、フィンケルはめちゃくちゃ手を抜いていたのだ。

事実、時折得体のしれない笑みを浮かべていた。


何かのたくらみを持っていることは確かなのだが、何をたくらんでいるのかが分からない。


『ごはっ・・・ゆ、勇者よ。

まさかこれほどのものとは思わなかった。

だが・・・ワシの力はこの程度ではないっ!』

「負け惜しみを・・・」

『負け惜しみかどうかは貴様らの目で確かめるがよいわぁっ!!』


一人称がワシに代わっているし。口調もびみょーに違う。

その典型的な悪役台詞はなんだというのか。

ちょいちょいこちらをおちょくってきた彼女の性格的になんとなく理由は察せるのだが。

これも戯れ、そうなのだろう。


フィンケルの身から物理的な衝撃を伴うほどの魔力が噴き出した。

吹き飛んできた水晶の木々を手で跳ね除け、後ろにいるやまいにあたりそうな木々はおなじみエアスラッシュではじく。


「どうするの?」

「うーん、まぁ今は見ておこう。

なんかフィンケルも本気を出すつもりはないみたいだし。」


やまいがどうするかを聞いてくる。

やまいも同じようなことを考えていたのだろう。


「っなっ!?」


すさまじい魔力に勇者パーティが驚く。

だが。さすが勇者パーティ。

まだまだ手札は残っていた。

あきらめるのはまだ早いとばかりにアティと呼ばれた魔法使いが最上級魔法を発動する。


「ですが、これを食らわせればっ!!

シュステーマ・ソラーレッッ!!」


大きな炎の塊が出現し、その周りに小さい球形の炎が複数個、回転してまとわりつく。

太陽系の縮図のような魔法。

いつぞやにプリンセス学園で僕が暴発させかけた魔法である。が、僕が軽く魔力を込めた時と比べて倍はあり、十分ここら一帯を吹き飛ばせる。

避難しようと思ったところで僕たちを含めてリッカとやらが魔法の一種、『水の加護』をかけた。

なるほど。

これで自爆を防ぐのか。


すさまじい爆音とともに、空まで昇る火柱が発生。

そのまま地面をえぐりつつ中心部から爆風が発生する。

周りの水晶木はすべて溶け吹き飛び、小さな動植物も文字通り根こそぎ吹き飛んだ。


「・・・お、おおぅ・・・自然破壊すぎる。」


正直、こうしたチートもち連中って、周りの被害を考えずに強い魔法使うよね。

もっと考えてあげてほしいです。

無茶なことだとは分かっているのだが。


「やったかっ!?」


残念、センシ君。それはやってないフラグだ。


『ぐぬぅ・・・なかなかどうしてやるではないか。

だがっ!

甘い。このワシの命を取ろうと思ったら、もちっと威力のある魔法を立て続けに撃たねばな。』


もちろん生きてるフィンケルの体表はところどころ黒化していた。

煙が起こり、あたかもダメージがあるように見えるけど、あれ体表に薄く生えていた苔の類が燃えた後だね。

むしろ体の掃除の手間がなくていいんじゃないだろうか。

それにわざわざ攻略法を言ってあげるとか、シンセツだなぁー。あこがれちゃうなーしびれちゃうなー。

十中八九、死なないだろうけれども。

そんなで死んだら僕の魔法アレ一発で死んじまいまっせ。



勇者がそこでおそらく攻略法を実践する作戦を考え付いたのだろう。

ほかの仲間に耳打ちする。

それをにやにやしながら待ってあげるフィンケル。

お前は特撮における悪役かと!

良い悪役ダナーとぼんやりと思っていると、勇者君は剣を構えなおしてこういったのだ。


「俺の剣はあと三回、変形が残っている。

この意味が分かるか?」



・・・それ、悪役のセリフゥゥゥゥゥウウウウウッ!?

某漫画の某名台詞をいじった感じのセリフを聞かされて、というか僕はそれをそのまま使ったような覚えがあるのだが、その辺はさておき、とりあえずいつまでこの茶番を見続けなくちゃいけないのだろうかと思いつつも、ああ、茶番と言えば茶葉の苗木もらえないかなと考える僕であった。



動物豆知識


食虫植物、というものをご存知でしょうか?

一番ポピュラーなものでハエトリソウがありますが、今回は初代ポケモンから登場するウツボットのモチーフになったウツボカヅラについて話そうと思います。(ハエトリソウモチーフのポケモンもいましたが名前忘れましたw)

ウツボカヅラとは壺のように変形した入れ物状の葉をつけるユニークな植物で、その中には便器のような形のものも。中には消化液をため込んでいます。

ネペンテスとも呼ばれるこの植物が作るこの壺からは甘い匂いや蜜が分泌されており、それにつられてやってきたハエなどが中に落ちた後、消化液に分解されてウツボカヅラの栄養になるというわけです。

ただこの消化液。

分泌されるのは葉が若いうちのみで、古くなってくると消化液は分泌されず、それ以降の消化にはその中にいるバクテリアに依存するようになっていきます。

また、何かの影響、たとえば雨で壺の中の水が増水したりすると吸収して適度な量に、また逆に減ると土から吸い上げた水分を吸い上げて葉に貯めるという機能も付いています。

また昆虫ならばなんでもいいというわけではなく、硬すぎる昆虫やタンパク質の多い昆虫だと分解しきれない死体が腐り始めて葉っぱ自体がダメになってしまうということもあるので、たとえばその辺で捕まえた昆虫などを自分で入れるというのは極力自粛したほうがいいです。

つぶした蚊の死骸なんかはちょうどいいかもしれませんね。

ちなみにこれはほかの食虫植物にも言えることで、普通にかれます。

そのことを知らずに観賞魚用の高たんぱくの餌というのをあげて一度枯らしてしまったのはいい思い出です。

ちなみにこの食虫植物、通販なんかでも買えますし、部屋の中にハエなどがたまにいるという場合、天然の虫取り気にもなるのでおひとついかがでしょう?

ちなみに作者が使ってるサイトはチャームという場所で、食虫で検索をかければすぐに出てきます。

ウツボカヅラの場合、大きな壺をつけるためには高温多湿、が重要なので管理が難しいかもしれません。

特にこだわりがない方はハエトリソウをお勧めします。

どちらも根腐れを起こしやすいため、受け皿にたまった水はしっかり捨てるか、すぐに蒸発する程度に抑える必要があります。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ