お勉強会です!そして…
いいね、ありがとうございます!
「さて、基礎的な知識から説明していくにゃ~」
そうして始まった勉強会。分かりやすくて私でも理解できたよ〜!
まず、スキルとはMPを消費して発動できる。うんうん、これは基礎中の基礎だよね!
発動に必要なMPは種族と職業の相性によって変わる。組み合わせの相性によっては通常の倍以上消費してしまうこともあるとか…。
自分の相性が気になってミーに聞いたら、「そんなの完璧に決まってるニャー。絶対レーナのために作成したに違いないにゃ。そもそも〘神人〙はMP制限なしなのにゃ、相性がよかろうが、悪かろうが関係ないにゃ。」って後半は聞き取れなかったけど呆れたように言われた。解せぬ。
おっと、話が逸れるところだったよ。
ここまでは基礎的な知識で、次からが本題の私自身のスキルについてなんだけど、聞けば聞くほどチート過ぎるんだよね〜。
種族スキルから順番に説明していくと、まずは『神眼』。これはなんでも見通すことができる、まさに“神の眼”。このスキル一つで、『鑑定眼』や『精霊眼』、『魔眼』などの目を使用するスキルが全て使用できるみたい。
次は『真贋判定』。これは相手が本当の事を話しているのか、嘘をついているのかが分かる。『神眼』とセットで初めて使い物になるため、このスキルだけが発現することはないそうだ。
次は『空中飛行』。文字の通り、空を飛べるスキルになる。翼が無くても飛べるみたいで、今から飛ぶのが楽しみ!ちなみに空を飛べる種族は他にもあるが、『飛行』というスキルになるようで、翼がないと空を飛べないとの事。翼は種族によってしまえる・しまえないがあるので、中々大変そう。
次は『以心伝心』。これも『神眼』とセットで使用する。効果は生き物全ての機微が分かるようになるみたいで、揉め事が起きにくくなるんだって。それは助かるね!
種族スキル最後が『ステータス偽装』。スキルや称号を他人に見られないようにできる。『神眼』でしか、偽装を見破れない。ただし、種族や職業を偽装は出来ない。
うへぇ〜、種族スキルだけでもお腹いっぱい…
「うにゃ?まだ半分だけど大丈夫かにゃ?」
「ここまで来たらもう、なんでもどんとこいだよ!」
「にゃ?大丈夫ならいいにゃ〜。質問があればいつでもいってにゃ。」
もう、こうなればなるようになれ!だよね…
ふぅ、それじゃあ、気を取り直していってみよう!
職業スキルは『テイム』『召喚』『帰還』『念話』『言語マスター(パッシブ)』『好感度アップ(パッシブ)』の6つ。
『テイム』は魔獣を従えるテイマー専用スキルで、『召喚』『帰還』は魔獣以外の生物(精霊や神獣など)を仲間にするためのサモナー専用スキル、『念話』はテイマーとサモナーの共通スキルらしい。
通常テイマーはパーティ人数を超える魔獣をテイム出来ない。が、私の職業である〘テモンマスター〙は、サモナーの性質も持ち合わせているので、仲間にし放題なんだとか!目指せ、もふもふ天国!!!……ゴホン。
で、問題なのが残り2つなんだけどね?見た感じ普通のスキルに見えるじゃん?詳細を見たらなんと、かなりチートでした。
通常のテイマーやサモナーだと『言語把握』で、本来ならばテイムや召喚出来る生物にしか適応されない。のだが、上位互換であるこのスキルは様々な種族の言語の聞き取りや会話、書き取りが可能。知能が低い種族とも意思疎通ができる。
『好感度アップ(パッシブ)』はテイマーやサモナーが仲間にできる種族以外のプレイヤーやNPCにも適応されている。初めから好感度が高い状態になる為、様々なことがうまくいく。なお、通常のテイマーやサモナーにはこのスキルはない模様。
「と、こんな感じにゃ。長話になったけど、理解できたかにゃ?」
「うん!ゲームが初めての私でも理解できたよ!これでゲーム内に遊びに行けるね!」
「よかったにゃ!それじゃあ、そろそろお別れにゃ。」
「!?ミーとお別れ…?」
「そうにゃ。ミーは初期設定のための管理AIにゃ。だからここまでなんだにゃ。レーナありがとうにゃ。」
「そんなこと言わないで!一緒に行こう!私のための管理AIって最初言ってたじゃん…」
「…確かに、レーナのために作られたミーはレーナと一緒に行っても問題ないと思うにゃ!」
「ほんと?じゃあ、一緒に行こう!」
「レーナをひとりで行かせるのは心配だったしにゃ!これからもよろしくにゃ!」
こうして私とミーはふたりで旅立つことになったのだ。




