第30話 理由あってアイドル
街中
人盛りで埋もれそうな勢いで押し込んでくる
平日というのに……と都会の恐ろしさを知る
「うわー……なんか嫌やな」
「そう?こっからいい人生になるのよ!?」
「かなー……てかなんでチラシ?みたいのあったんだ?」
「なんでって…そりゃあ外でたらスカウト来るでしょ、あんたの。それをただ受け取ってただけだけど、すごくいい事務所だったから教えてあげたの」
「つまり全部偵察済?」
「もちろん!自慢の弟ですもの」
「……あのビルじゃねぇーか?」
「無視!?」
「恥ずいんだよ……」
「ごめんごめん」
「早く行こうぜ」
ビル
うーん結構古いし、反社の組が保有しているビルみたいに汚れあるけど一つだけずば抜けてデコられてる場所があった
「多分ここなんだろうな」
「そうそう……じゃあ入ろっか!」
姉貴はインターホンを鳴らしてノックをする
「姉ちゃん……?居そうか?」
「うーん……」
ドアが開き、1人の男が出てきながらしゃべりかける
「お金なら昨日払いましたって!……ってあれ?」
本当にここまずいところじゃない!?
「この間送った子の姉です」
「あぁ〜!保泉奏さんで...お間違えありませんでしょうか?」
「はい!ほら挨拶!」
「保泉渉です。よろしくお願いします!」
何をよろしく頼んでんだ?俺
「じゃあ中に入って挨拶しようか」
建物内!
「はーい!みんな!これからこの事務所に入ることを希望した子を紹介するぞ〜」
「ん?」
「誰や?」
「聞いてなかったのか?昨日言ってたぞ?」
「俺はそのグループ入ってねぇーけど……まさかライブ前に言うプロデューサーがいるとは」
「はーい挨拶して!」
「……」
これってアイドルらしくふざける感じでするのがいいのか?それとも営業先に言う感じで行くのが正解か?
うわ!どっちや?営業先に言う感じで言った方が何とかなる!多分!まあ笑っとけばなんとかなるって姉ちゃん言ってたし!
「保泉渉です!まだ事務所に入るとは決まってないのですが……本日はよろしくお願いします!」
「堅くね?」
「ああ……もうちょいテンション上げていいんだぞ?」
「あああああああああああ!イケメン過ぎて緊張しとるんだわ!ちくしょう!イケメンめ!どうも保泉渉です!」
「アハハハハ!こいつを今すぐ事務所に入れてくれ!」
「え?」
「頼むよプロデューサー!」
何が良かったんだ?
状況はこんな感じ
最初はソファで寝そべったりしながら聞いていたイケメン5人だけど、俺の一言で目を輝かせながら近ずいてきやがった
「ちょ!近いっす!」
「えぇ〜っと……保泉渉くん!こっちに来なさい!後保泉奏さんも」
個室
「率直に言う……才能はある」
「えぇ〜っとまずどういう事務所か聞いていいですか?会社名すら知らないんで」
「あからさまな光源って事務所だ」
うわださ!
「どう言った事務所なんすか?」
「アイドルを育成する事務所なんだが、この上にももうひとつ事務所がある。ここを脱したものが辿り着くのは、9351(みさこい)プロだ」
「みさこいプロ?」
「分かりやすく言うと育成選手だ」
「ああーはい!わかんないです!」
「くっそ!プロ野球好きではないんだな?」
「はい!」
まあ知ってんだけどな
「駆け出しの君たちをメディアに放出しても問題ないようにするための事務所。そして次はみさこいプロ。芸能界で生き続けることを目的に活動する事務所だ」
「本当にすみません!入んないです!」
「え?」
「だと思った。もう帰ってもいいですか?」
「あ、ちょっと!え?」
「帰ろ」
「ああ」
室内から飛び出し、ビルをあとにした
「なんか違うってのと……俺はアイドルじゃねぇーな。」
「弟VTuberも悪くないわよ!」
「嫌だわ!」
1000PV達成感謝なのです!
アイドルにはなりません!
さすがに!w




