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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第3章 それぞれの道と変わらぬ想い
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91話 つながり 

自分の家に帰宅した佳代子は、緊張から少し解放された。

朝からとても緊張していたからか、その瞬間から眠気が襲ってきた。

少し自分のベットで横になるとしばらく眠ってしまった。

数時間が経って佳代子は目を覚ました。


「あっ寝てた。」

「今、何時?」

佳代子が時計を見る。

「もう夕方だぁ」


佳代子はベットから起き上がり、スマホを確認した。

しばらくスマホを見ていたが、ふと祐樹の部屋の資料の事を思い出した。

「そうだ、祐樹君の部屋にあった資料・・」

「アイドルを捕まえろ?」

「本当に何だろう?」

「HIKARIさんを応援するのは元彼として当たり前だとしても・・・ゲームの企画書、それに名前がユピネスってどう言う意味だろう?」

「HIKARIさんのためにゲームを作るの?でもそんなことをしても自己満足で、何も変わらないんじゃないの?」

「そんなので応援出来るの?」


佳代子は考えれば考えるほど頭がぐるぐるしてきた。

「考えてもわからないし、今度祐樹君に聞いてみよう!」


そう自分に納得させながら、祐樹の父親から聞いたことをまとめようと思った。

ベットから出ると、デスクに座りパソコンを開いた。

祐樹の父親から聞いたことをパソコンにまとめる。

専門学校に行っているので、この手のまとめは得意分野。

自分に納得のいく感じでまとめた。

「ふーう。終わった。」

ノートパソコンを閉じて、大きく伸びをする。

ふと棚にあったキャラクターのぬいぐるみを見た。

「そう言えば祐樹君のところにも同じのがあったなぁ」

「このぬいぐるみには佳代子にとって思い出がある。」

ぬいぐるみを手に取って、ぬいぐるみに付いている札を見た。

[K・Y]

「あの子、どうしているかな?」そうつぶやいた。


「あっ夕食の準備しないと!」

佳代子は立ち上がり夕食の準備に取り掛かった。

夕食を食べ、シャワーを終えた佳代子はテレビを観ていた。

ちょうどHIKARIがテレビに出ていた。

「HIKARIさん、間近で見ると可愛かったなぁ」

そう思いながらHIKARIが歌い終わるのをじっと観ていた。


10時過ぎ、その日は疲れからか早めに寝ることにした。

時間は深夜頃・・・佳代子はある夢を見ていた。


「お母さん、ゲームセンター行きたい。」

「この前も行ったでしょう?」

「ここのゲームセンターにある私の好きなキャラクターのユーフォーキャッチャーがあるんだもん」

「でも全然取れないでしょう?」

「今日はわからないじゃん」

「仕方ないわねぇ」


佳代子とお母さんがゲームセンターに入ると、いつもと違う光景があった。

「あそこに何か人がいっぱい集まってる。何だろう?お母さん」

「そうだね、なんでしょうね」

「ちょっと見てくる」

「ちょっとだけだよ」

「うん、わかった!」


佳代子が人だかりに近付く。

周りがざわついている。

「凄い、また最高点更新してるよ!」

佳代子が覗き込むと、そこには子供がゲームをしていた。


「何かあったの?」佳代子が近くの子に話しかける。

「あの子、時々来てては、そこらへんのゲームの最高点を更新してるんだぁ」

「今日も来てこのゲームの最高点を超えたんだよ」

「へー、凄い」

佳代子はしばらくその子供を見ていた。

自分より小さい子供。


「佳代子!」母親が呼ぶ。

「はーい」

佳代子が母親のところに戻った。

「ユーフォーキャッチャーやるんでしょう?」

「うん」

「はい、500円」

そう言うと佳代子は自分の好きなキャラクターのユーフォーキャッチャーをし始めた。

500円で5回出来る。

佳代子がレバーを操作して、ぬいぐるみの近くにハサミを落とす。

「あーダメだったぁ」

何度してもぬいぐるみは取れなかった。


最後の1回になった。

佳代子がレバーを操作する。

その時、「あーそこじゃないよ!」と声が聞こえた。

佳代子はびっくりしたが、そのまま続けた。

結局最後もぬいぐるみをとれなかった。


ふと横を見ると、さっきのゲームをしていた男の子とお父さんらしい人が立っていた。


「お母さん、今日も取れなかった。」

「うん、もう諦めなさい」

「えーどうしても欲しい!」そう言うと佳代子が泣き出した。


「祐樹、取ってあげなさい」

「うん」

そう言うと、お父さんは男の子に100円を渡した。


不思議そうに佳代子がその子を見つめる。

その男の子がレバーを操作する。


佳代子の時よりずいぶん手前にハサミを落とした。

すると、ぬいぐるみのタグがハサミに掛かりそれも2つ同時に掛かった。

「えっ!凄い!」

あっと言う間に2つのぬいぐるみが出て来た。

男の子は、「はい、どうぞ!」とぬいぐるみを2つ佳代子に渡した。

「ありがとう」

母親も「すいません。ゲームのお金は払いますので・・・。」


その子の父親が、「いいですよ。100円ですから」


佳代子は不思議そうにその子をずっと見ていた。

「あっ!1個でいいから、1つはあなたのものにして」

そう言うとひとつを男の子に渡した。


「そうだ、折角だからお互いのイニシャルを書かない?」

「イニシャル?」

「そう、名前のアルファベット!」

「私は佳代子だからK,あなたは?」

「僕わからない。父さんイニシャルって」

「祐樹はYだな」

「そうなの?Yだって!」

「じゃあ、KとYね」

佳代子はそれぞれにイニシャルを書いた。

「もしどこかで出会ったら、これでわかるから」

「そうなの?お父さん?」

「そうだな。そのためにはしっかり大事に残しておかないとな。」

「うん、わかった!」


佳代子の母親が、「本当にありがとうございました。」と頭を下げた。

「佳代子帰りましょう!」

「はーい」

「バイバイ、またね」

「バイバイ」

そう言うと佳代子は母親とゲームセンターを出た。


その時、佳代子が目を覚ました。

ふとベットに起き上がった。

何か心臓がどきどきしている。


「えっ!夢の中のその子のお父さんの顔・・・どこかで見た」

そう数時間前にその顔を見ていた。

「祐樹君のお父さんの顔?・・・イニシャル・・Y? 男の子ってもしかして祐樹君?同じぬいぐるみ部屋にあった・・・」

佳代子は一気に心臓が張り裂けそうになった。

「わからない・・・あー胸が苦しい」

佳代子はベットに横になった。


ちょっと落ち着いた佳代子は思っていた。

「祐樹君だったんだぁ。あの子・・」

「ずっと会いたかった男の子」

「IT企業に行かなくても・・・既に出会っていた。」


それから佳代子は驚きで変な汗をかいてしまったため、シャワーを掛かった。

その後は目が覚めてしまって寝られなかった。


その日の朝、佳代子は祐樹にLINEを送った。

内容は、[祐樹君の部屋に行った時に棚にぬいぐるみを見つけたんだけど、そのぬいぐるみのタグに何か書いてる?]


しばらくして返信があった。

「どうしたんですか?K・Yって書いています」


読んで頂き、ありがとうございます。

佳代子と祐樹が小さい頃に会っていたんですね。

佳代子と星と祐樹、今後どうなっていくのでしょう?

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