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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第3章 それぞれの道と変わらぬ想い
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67話 3者面談

水曜日、この日は授業は午前中で終わり、午後からは3者面談が行われる。

午後からは各自教室で自習となり、時間になれば視聴覚室に行くと言うことになっていた。

午後の授業が始まって、各自机で教科書やノートに目を向けていた。

早苗が祐樹の肩を叩く。


「祐樹君、何時から?」

「僕は2時半です。」

「早苗さんは?」

「私は1時20分から」

「早苗さんは卒業後どうするの?」

「私は大学に行くつもりだよ」

「祐樹君は?」

「僕も大学に行く予定です。」

「そんなんだね」

「どこの大学の予定なの?」

「えーっと!慶応の経済学部予定です。」

「そうなんだぁ。祐樹君なら大丈夫だね」

「早苗さんはどこ目指すんですか?」

「私は青学の教育学部」

「将来学校の先生になってみようかと思ってね」

「そうなんですね」

「早苗さんなら大丈夫でしょう?」

「そう思ってるんだけどね」

「早苗さんは生徒会長もしていて実績あるから教師にぴったりだと思うよ」

「ありがとう」

「祐樹君は何目指すの?」

「まだはっきりとは決めていないんだけど、将来起業でもしたいかな?って思って」

「へー、凄い!でも祐樹君ならできそうだね」

「そうかな?」

「お互い頑張りましょうね!」

「はい」


しばらく自習を続けていると

「早苗!」

教室の入り口で女の人が声を掛けた。

「あっ!お母さん」

そう言うと早苗が教室から出て行った。

「もう、待合室があったでしょう?」

「一度3年の教室見たくてね」

「もう恥ずかしいでしょう」

「あら、そうだった?ごめんなさい!」

「もう、お母さんたらぁ」

「あっ!そうだ。ちょっと待ってて」

そう言うと早苗は教室に戻った。

「祐樹君、ちょっと良い?」

「僕?」

「そう」

早苗は祐樹を連れて母親のところに連れて行った。

「お母さん、前に話してた相沢君だよ」

「あーあなたが相沢君なのね」

「相沢祐樹です。」

「いつも娘と仲良くしてくれてありがとうね」

「いえ、早苗さんにはいつも助けられています。」

「そうなの?早苗が?」

「家では何もしないのにね」

「もう、余計なことは言わないの!お母さん」

「そうだ、星ちゃんとは?」

「えーっと。」

「お母さん!もうっ!」

「あっ!星とはもう会っていません」

「祐樹君も答えなくてよいのに!」

「そうなのね」

「寂しいね」

「いえ!もう慣れました。」

「でもいつでもテレビで見られるものね」

「あっ!そうですね」

「もう大丈夫!祐樹君ありがとうね」

「では、また」

そう言うと祐樹は教室に戻って行った。


「もう、お母さんデリカシーがないから・・・」

「でもイケメンだね。早苗がアタックしたら?」

「もう、星の彼氏だよ。出来る訳ないじゃん」

「と言うことは、少しは気があるのかな?」

「もう!しらない!」

早苗は顔が赤くなっていた。


時間は2時前

「相沢君、先生が次だって!」

「はい」

祐樹は教室を出て視聴覚室に向かった。

ドアの横の椅子にはお母さんが既に座っていた。

「祐樹」

「間に合ったんだね」

「うん」

「じゃあ入ろうか?」

そう言うと祐樹はドアを開けた。

奥には先生が座っていた。

「祐樹がいつもお世話になっております。」

お母さんが頭を下げた。

「いえいえ、お座りください。」

祐樹とお母さんが椅子に腰かけた。


「では3者面談を行います。」

「相沢君は、慶応の経済学部を目指すんだよね」

「はい、その予定です。」

「何か将来の夢とかあるのかな?」

「はっきりとは決めていませんが、お父さんがIT関係の仕事をしているんで自分もその道、出来れば独立して会社をできればと思っています。」

「そっか、そんな夢初めて聞いたよ」

「先生には言っていなかったですね」


先生が机に祐樹の最近の試験の成績と傾向の用紙を並べた。

「成績は学年で20番以内をキープしていますし、実力テストも上位の方ですね」

「相沢君の今の成績と試験の結果などからすると慶応は間違いないと思うんですけど、念には念を入れて油断しないことだね」

「はい」

「お母さんに尋ねますが、家で相沢君はどうですか?」

「いたって普通ですかね。最近は遅くまで勉強していますけど」

「そうなんですね」

「お父さんとの会話は?」

「主人は忙しいですが、休日とかは3人で食事はしています」

「会話は普通に話してると思うのですが・・」

「最近は親と距離を置く生徒もしますし、大学行くとなるとお金の面でも相談とかしないといけないと思うですよね」

「父親とうまくいっていない子はそれなりに大変と思って確認させて頂きました。」

「お金は大丈夫と思いますし、関係も問題ないと思いますよ」

「そうなんですね安心しました。」

「相沢君は学校では、最近特に頑張っていると思います。」

「昨年の体育祭の実行委員では、企画力を発揮したと聞いていますし、お父さんの影響でしょうか?」

「パソコンに関しては凄く詳しいってみんなも言っていますから、将来IT系の仕事なら間違いないと思いますよ」

「この子が・・・。そうなんですね」

「他に何か質問とかありますか?」

「まぁ私は先生にすべてお任せします。」

「わかりました。」

「相沢君も何かある?」

「いえ、大丈夫です。」

「でしたら早いですがこれで終わりましょう」

「ありがとうございました。」

「こちらこそ学校までご足労ありがとうございました。」

そう言うと祐樹と母親は視聴覚室から出た。


母親が祐樹の顔を見て

「あんたがね、そんな成績良かったなんて知らなかっよ!」

「だから慶応、大丈夫って言ったでしょう?」

「はい、安心しました。」

「じゃあお母さんは帰るね」

「うん、ありがとう!」

そう言うと母親は学校を後にした。


教室に戻ると早苗と目が合った。

「祐樹君どうだった?」

「特に問題はないかな?」

「早苗さんは?」

「私も特に問題なかったよ」

「あっ!お母さんが失礼なこと言ってごめんね」

「失礼なこと?」

「星のこと」

「あー、気にしていないよ」

「でもお母さん知っているんだね。星がHIKARIって!」

「うん、テレビに出た時に、星ちゃん?って叫んだの」

「その時に正直に話した。」

「そうなんだね」

「でも、綺麗なお母さんだったね」

「全然綺麗じゃないよ!家ではうるさいし・・。」

「それはどこの親も同じだよ」

「うん・・。」

「星、どうしてるんだろうね」

「うん、そうだね」


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