大山 駿編 二級冒険者と加齢臭 その18
<異世界(東 真司)サイド>
どうなっていやがるっ! 王都ベスベスタの騎士団がアジト内に侵入してきやがった! 俺と先輩が育てた精鋭でも抑えるのがやっとだ。畜生っ! まさか全軍で来てるのかよっ!?
ここで逃げたら全てが水の泡だ。だが命には代えられねぇ。精鋭共は皆、元日本人だ。なぜか元日本人のステータスは高く設定されていて、それだけでも歯向かってくる街の衛兵や冒険者達を軽く捻り殺すことができて楽しかったのだ。
「くそっ!!」
俺は戦闘中の仲間に見つからぬように、西側に出られる脱出ルートへ、ゆっくりと歩き出す。こんなことならば、先輩の言う通りにしておけば…。
脱出ルートの出口に近づくにつれて、戦いの音がはっきりと聞こえてきた。俺は貴族から盗んだ魔法剣を抜き、出口の陰から外の様子を窺った。
目立ちたがり屋の聖女ウェリルメルが、戦場のど真ん中でヒールするために、詠唱に入っていた。俺は絶好の好機と判断し、ウェリルメル目掛けて走り出す。
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<異世界(大山 駿)サイド>
突然、洞窟の入り口から魔法剣を持つ男が走り出してきたのを横目で確認する。まさか!? 「おい、メイダス、ハーデェレン」と目の前の敵の斬撃を受け流し、二人に注意を呼びかけた。
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<異世界(夏草 優)サイド>
俺だって一端の冒険者だ。師匠の叫び超えの前に、敵の姿を捉えていた。敵に向けて三本の矢を放つ、どれも一撃必殺の威力を誇る。そして弓から剣に持ち帰ると、先に飛び出したハーデェレンの背後に隠れながら走り出した。
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<異世界(新宮司 純)サイド>
ちょっと前までは殺してやりたいと思っていたのだが、今はウェリルメルお姉様に指一本触れさせる気はない。守りたいのだ。魔剣であろうとメイダスが放った矢を撃ち落とすとき必ず隙ができだろう、そこを狙う。さらに保険として、敵の背後に黒い狼を複数召喚した。
敵は流れるように剣技にて矢を落とし、その払った剣でこちらに袈裟斬りをしかけてきたが、それを霧化で回避する。しかし魔法剣は霧化した体にダメージを与える。
ぐっ…。後ろにメイダスがいるのは感覚でわかっていた。私は斬られた痛みを我慢して右へ飛ぶ。するとメイダスの突きと、背後からの狼からの二重攻撃がヒットする。
敵は予想もしなかったという表情で膝を付く。
血術、血剣創造!! 私は倒れた状態から魔法の剣を作り出し、敵の首を刎ねた。
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<北条 彩乃サイド>
「かっけぇぇっ!!」
わたしは手作りのプリンアラモードを食べながら、その戦闘に興奮したいた。これで刑事の若い方が死んだ。ちょっと、すっきりしたのだ。
うん? 閃いちゃったよっ! クラス内の友達同士の戦いって、興奮するよね? うんうん、アニメなんかでも定番のシチュエーションじゃないのかな??




