大山 駿編 二級冒険者と加齢臭 その11
<異世界(大山 駿)サイド>
オレが異世界に来てから、三ヶ月が経った。なぜかオレが冒険者ギルドで、デスクワークをするはめになっていた。まぁ、オレが事件に絡みすぎたというのが原因なんだが。
最近、王都ベスベスタが騒がしいかったのだ。結果は教えないが、これだけの事件があった。
8日病の大流行で王都を含むダイテル王国の国力が著しく低下している。王都を守っていた騎士たちも病に倒れ、冒険者たちは王都から遠ざかった。そこに目を付けた大盗賊団が襲来した。
新たに国が指定した危険地域もなぜか王都ベスベスタの周辺ばかりだ。謎の墓荒らしが出没する墓地は、死者たちが墓から蘇り踊り狂と…。また、ゴブリンの森と名付けられたゴブリンの王が住まう大森林からはゴブリンどもが溢れ出したと報告が上がっている。
そして不穏な動きを見せる女神教会。真光協会や天成教会との小さな争いの原因は不明だ。
最後の噂は強烈だ。最凶の魔女が、この世界に舞い戻ってきたという。全く、噂であって欲しいぜ。
あとは、ギルドの報告には関係ないが、変な商人が来たり、8日病の特効薬で大混乱になったり、地下迷宮にも行ったな…。本当に、この三ヶ月は、目まぐるしい日々だったな。
あっと…まずは…時系列で言えば…なんだっけな〜。
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<異世界(夏草 優)サイド>
最後の金花を探しに東の森に辿り着いた。が、何やら…森に近づけば、近づくほど、ゴブリンとの遭遇が増え、しかも…より強力な個体が現れ始めた。
弓も剣も得意だが、それは弓であれば停止いている相手であり、剣であれば一対一の場合だ。ここで戦えばあっという間に数匹、いや数十匹のゴブリンに囲まれてしまうだろう。
だが森に入らなければ、金花が手に入らない。
うん! 諦めよう!! 異世界だからって、無理をする必要はないじゃないか!!!
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<異世界(岩下 さくら)サイド>
アークと意識が繋がる。つまり心と心が繋がっているの!! あぁ…素敵!! こんなに誠実で純粋な男の子は、現代日本にいるわけない!! アークと出会うために、私は異世界に来たのね!!
ぶっちゃけ、本に生まれ変わって、どーしようかと思ったけど、今は最高の気分。彩乃ありがとう!
アークのLvも上がっている。ゆっくりだけど確実に成長しているアークの様子を見て欲しいと、ベルティーアはとある人物を招き入れていた。
むむっ!? 真っ白な髭をお腹まで生やした老人!! ウズベェータだっけ? 私を馬鹿にした魔法使い!! どうだ! 見てみろ!! この充実した魔法のラインナップを!!
ウズベェータは、アークから魔法の本を渡され、ペラペラとページをめくった。
「これは…。時報、天気予報以外の魔法が…隠蔽化されている!? どういうことじゃ?」
ふふーん! どうだ! みたか魔法使いの老人よ!! あなた程度じゃ、この私を見極めることなど不可能なのさ!!
(本当は! 見て驚いて欲しかったけど!!)




