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大影帝国記【完結!】  作者: aberia
第三章 後宮編
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第十一話 入内

第十一話 入内



「あの時、貴方様も私も、我々は皆大罪を犯した。そしてその精算をする時は、すぐそこに迫っている」



 ――――精算。



「……私はこれで」

 本来なら話したかったことも言わず、烏竜はその場から去ることにした。



「――――〝母君″は、今も悼みの品を贈ってくださっていますよ」

 背を向ける彼に構わず、張副宰相の言葉がかけられる。



「娘が死んだあの日から、毎年」



 烏竜は何も返さず、その場を後にした。

これ以上、この老官と話していたくなかった。



 …………あの日は、月が綺麗な日だった。



 風が気持ちの良い、秋晴れの吉日。

 大影帝国第一皇子・鶯俊に四人の妃が入内した。



 妃たちはそれぞれの身分にあった四夫人の位と宮を、皇帝より賜った。

 

 

 四夫人の中にも当然序列がある。

 上から貴妃、淑妃、徳妃、賢妃である。



 序列は、以下の通りであった。

 


 序列第一位、貴妃・(ちょう) 翠媛(すいえん)



元々皇帝の徳妃であり、里下がりをして皇子に入内し直した姫君。

皇家の縁戚・名門張家の娘で、皇后候補筆頭だと言われている。

 


 張家は歴代皇后を多く輩出しており、彼女は皇子皇女の又従姉妹にあたる。

 


 どことなく雰囲気が碧麗と似ており、翠媛もまた相当な美姫だった。

しかし、気位の高さがその眼差し、仕草、口調から透けて見えていた。

 美しい華に、毒は付き物なのかもしれない。

 


 序列第二位、淑妃・(じゃく) 紅蕣(こうしゅん)


 

雀左将軍の孫娘で、四大貴族の出身だ。

 彼女もまた、皇后候補として期待されている。

 


 長年第一皇女の従者として宮仕えをしてきた、確かな実績と洗練された振る舞いを持つ姫君。

 男装姿で隠されていた美しさが、花開いていた。

 芙蓉のように可憐で、小柄で愛らしい、「南姫(なんき)」を称するに相応しい姫である。

 


 序列第三位、徳妃・(せい) 麗辰(れいしん)

 


 右将軍・(せい) 辰淵(しんえん)の娘である。

 生家である清家は、雀家ほど中央で絶大な力を持っているわけではないが、鶯俊皇子の後ろ盾であった。

 


 愛嬌を前面に出した、純真無垢で裏表のなさそうな。

 所謂深窓の姫君と言うのか、大切に育てられてきたのだろう。



 最後は序列第四位、賢妃・(げん) 思黎(しれい)

 


 今は亡き、先の玄家当主の娘である。

 元々妃候補にすら上がっていなかった彼女の入内は、皇宮の官吏たちをざわつかせた。

 話題性はともかく、ぽっと出のためか、他の三人に比べ随分と地味な妃となった。



 妃たちはそれぞれ、以下の宮を居所として与えられた。



 張貴妃には、翠月宮(すいげつきゅう)が。

 

 雀淑妃には、雀緋宮(じゃくひきゅう)が。

 

 清徳妃には、龍青宮(りゅうせいきゅう)が。

 

 そして玄賢妃には、亀黒宮(きこくきゅう)が与えられた。



 後宮には他に、虎白宮(こはくきゅう)という宮もあるが、入るべき妃がいないため今回は使用されていない。



 ある者は、扇の下に憎しみを湛えた顔を隠し。

 ある者は、感情の読めぬ笑みを浮かべ。

 ある者は、期待に胸を膨らませ、何の憂いもない顔で。

 ある者は、誰かとの再会を待ちわびていて。



 妃たちは、後宮への門を潜った。 

6月から訓練学校に通うことになったので、今後更新頻度が著しく落ちると思います。


でも絶対完結はさせるので、忘れずに憶えていていただけると嬉しいです!



ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!


「面白そう」「続きが気になる」と感じてくださいましたら、


「いいね」『ブックマーク』、広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると嬉しいです!


是非ご協力よろしくお願いします!

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