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30、五月祭二日目①

遅れてしまい申し訳ございません。

二日目から俺達は休憩なので街にでた。珍しく今日の俺は一人だ、リンもメリィもいない。自由に遊ばせているのだ。


「さて、どっかいくか」


………


どこも行くところも無いのでその辺をぶらぶらしているか…


………

……


ここは王都の名所の一つの商店街だ。

商店街の人達はとりあえず仲がいいらしく、にっこり笑っている…写真が王都ガイドブックに載ってる。

ここにはジルが働いていたカフェもある。今度バイトしている時間帯に行ってやろう…

しばらく歩いていると商店街の裏通りから声が聞こえた。


「ね!ね!ちょっとでいいから!」

「お断りしたのですが…」

「だーかーら、そこを何とか…ね?」


どうやらナンパらしい。普通のナンパなら俺は構わず何処かに行くだろう。

しかしその声に聞き覚えがある俺はすぐに誰だか理解したのでそうもいかなくなった。


まず女の子の方は


「確か名前はシロちゃんだったよね?可愛いな~」


シロだ。


問題は男のほうは…


「だから無理ですっ!」

「このシード・カシエルの頼みなのに断るのか?」


みんな大好きシード・カシエル先輩です!

うーむ、ガルド先生呼ぼうかな…

シード・カシエルが逃げようとするシロに強引に壁ドンをする。


「これ以上逃げるならキスしちゃうよ?」


やばい!普通にキモい!!(爆笑)

でもこれ以上影で見てるとシロが(色々と)終わるので参加する。


「おーい、何やってるんだ~」


と、俺は笑っているのを堪えながら近付いた。

すると俺の声にシロが気付き、俺の後ろに周り背中にくっつく。


「けっ、お前か…何の用だ?」

「いや、女の子が変態に変な事されそうだったから止めに入っただけだ」


俺は笑いを堪えながら言った。言ったことは事実、本当に変態に見えたのだから。


「変態だと?それは一体誰の事だろうね?」


ここまで来て、とぼけるのは…ぷふーーー

いやいや、さっきの光景、ちょうど持ってたマジックアイテムで保存してるんだが。


「早く自分のしたことを認めろ!こっちは(笑いを)抑えるのに必死なんだ!」

「はっ、(力を)抑えるだと?いつでも俺を倒せるというのか?」


確かに倒せるけど今は笑いを堪えるのに必死だから黙ってくれ!


「お兄ちゃん、帰っていい?」

「あぁ、良いぞ先に帰ってくれ」


そう言ったらシロは走っていった。


「お兄ちゃん…だと?」


あぁ、コイツには何て説明しよう…

俺は元カシエル家だからなぁ…そうだ!


「アイツはシロ、俺の養子の家の子供だ」


うん、こんな感じでいいか。後で面倒くさくなれば記憶書き換えるし大丈夫だろ。

もうカシエル家から俺に関する記憶消そうかな?いや、でもそれだと俺の気が収まらないし…


「ふん!まぁいいか、言っとくがあの子はもう俺の彼女なんだ!口だしするなよ!」


嘘つけ!それにアイツ男だぞ!しかもメチャクチャ断ってたろうが!


「あの子は俺には嘘は付かない、だからお前はあの子の恋人ではない」


とりあえず仲がいい的なアピールしとくか。


「嘘は付かない…、何を証拠に言っている?」


証拠かぁ~


「シロのファーストキスの相手は俺が知っている、これはシロとの秘密だ」


とりあえずテキトーに言ってみる。

するとシード・カシエルは動揺している。え?動揺するほど?


「そ、それは誰なんだ!」

「アイツの恋人ならアイツに聞け」


俺もファーストキスの相手なんか知らねぇよ!シロとはこの前、会ったばっかだよ!


「じゃあ、俺はもう行くぜ」


ふぅ、シード・カシエルはからかうと笑いが止まらなくなるので気をつけよう。今回は抑えられたが次は自信がないぞ…

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