7話 蜘蛛の王国の終焉
10層の守護者たるキング・グロウリー・スパイダーとクイーンズ・アシッド・スパイダーとその取り巻きを片付けたトキとユネみん一行は次の階層に向かう扉に向かっていく。
『あの透明になる床から攻撃する蜘蛛は何だったのだろうか』
トキは気を抜くことなく上下、左右に《空間把握》のスキルで索敵しながら前へと進む。逆にユネみん達は守護者の大本をたたいたのだからもう何も出ないだろうと思っているのだろう…そんなトキの思いをよそに、楽しそうに自分の魔術をどう綺麗に見せられるか競いながらユネみん達はトキの後ろを歩いていく。
ふと床下でトキの《空間把握》にいくつかの生命反応を捉えた。しかし徐々にその生命力は落ち、ほぼ虫の息だった。またトキたちの立っているところよりかなり離れたとこのためすぐには上がってきそうになかった。
『なるほど…守護者たるクイーンズ・アシッド・スパイダーから生まれたあの蜘蛛は守護者たるクイーンズ・アシッド・スパイダーかキング・グロウリー・スパイダーがいないと生きていけないのか…』
トキはダメもとで《鑑定》をかけてみる。しかしわかったのは名前くらいで他は距離の問題か、はたまたレベル差の問題かそれ以外は表示されなかった。
『アサシン・オブ・エース・スパイダーとアサシン・オブ・スパイダーか…この階はさしずめ蜘蛛の王国だった…って言ったところかな』
トキは床下の蜘蛛が問題ないと判断すると、白ユネみんの頭を撫で回しはじめた。
「と、トキさんン?! なナな、何をナさっテ?! んにゃぁ!?」
無言でワシワシと頭頂部から耳の後ろ、生え際といろいろと撫でる部位によって撫でかたを変えていく。
「ア、あぁん…にゃぁ…トキさン…そこぉ…」
「これ?」
「ソうです…そコ…気持ち…いぃ」
白ユネみんの拒絶の声はいつの間にか艶っぽい熱を帯びたものへとかわる。
『ユネは背が届かないからこうすることは出来ないからすっごい新鮮』
トキは白ユネみんの撫でる速度を上げる。ワシワシと耳の後ろを右手の指先でくすぐるようにかきあげる。
『ヤッバ…癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。癖になる。』
トキの右手は止まらない。
トキは純白のしっぽがピンと立ってるのを見て、空いている左手で細いしっぽの付け根を軽く掴み揉みほぐす。
「ふにゃぁ…?! しょ、そコはァ?!」
トキは和やかな顔でうねうねと腰をくねらせ嫌がるふうな口振りの白ユネみんのしっぽの付け根を優しく触りつづける。
後ろから見ている他のユネみんは『あんなふうにはなりたくない』という思いからかキュッと自分のしっぽをつかんで簡素な白いワンピース状の服の中に隠す。
「ぁん…はぁ…んぅ…んにゃぁ…」
白ユネみんの吐息は熱く、トキを見上げる眼差しもトロンと蕩けている。トキは仕上げとして喉をゴロゴロと鳴らす白ユネみん喉を優しく弄ってやる。
トキは手を離すと白ユネみんは腰砕けという風な感じで崩れ落ちる。
しかしトキは『猫を撫でる』という行為を知って実行した結果、白ユネみんひとりだけで満足は出来なかった。
トキは周囲を見るともじもじと顔を赤らめたユネみん達はまんざらでもなさそうな表情だった為トキは決定的な一言告げる。
「おいでみんな可愛がってあげる」
…と。
数時間後、屍のように腰が砕け、悶絶するユネみん達を周囲にばらまいたトキは無情といえる一言を告げる。
「よし! にゃんにゃんチャージ完了! 次の階に行くか」
未だ夢と現の区別の着いていないが、ユネみん達はフラフラと立ち上がって準備をはじめる。
ピロリーン
トキの脳内でスキルを取得したアナウンスが流れはじめた。
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