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35話 完治

とりあえず今回はここまで……

この先はまた時間が空いてしまいますがそれでも更新する気はあるので気長に待っていただけると幸いです。

 3ヶ月に1度の定期検診を終え、時はようやく完治を言い渡された。

 トキは体を大きく伸ばし欠伸する。


「やっと解放された……」


 身体を起こしてベッドから降りて、階下へ降りようとする。しかし立ち上がってすぐに膝から崩れ落ちる。


「……あーそっか……筋力落ちてるのか……」


 自身の手を見ながら《鑑定》をかけると《筋力》数値の横に赤文字で0と記載されていた。

 トキは何とか体勢を立て直し、床に座り込む。


「まずはリハビリからか……」

「主様、起きておいでですか?」


 扉の向こうからノックとセラの声が聞こえる。


「セラ、いい所に来た。入って」

「はい。失礼します」


 入室したセラは不思議なものを見るような目でトキを見る。


「なぜ床に座っておいでなのですか?」

「長いこと寝たきりだったから立てなくなった」


 トキの言葉にセラはにこやかな笑顔でトキを抱き上げ、ベッドに腰かけさせる。


「医療ミスですね。殺しましょう」

「なに?! 医療ミス?! ハーベナー許すまじ! 絶殺」


 セラの言葉にユネが部屋に飛び込んでくる。


「2人とも落ち着いて。 これは医療ミスじゃない。 長いこと寝たきりだったことの弊害。 しばらくリハビリが必要だって話」

「ふむその()()()()ってのはどうやるんです?」

「しばらく肩を借りたり、歩行訓練が必要」

「なら私の出番ですね? 時間魔術で自身の肉体年齢を幼少期まで遡らせて──」

「それは二度と使うなって言ったろこのバカ猫」


 バァンとシンバルのような音を立てて金属のお盆でユネの頭をハーベナーが叩いた。


「みゃ〜……耳と頭、いたぁい」

「お前さんら人獣族にはこれが効くって知ってるからやってるんだよ」


 ハーベナーはドヤ顔で仁王立ちする。


「トキ、ユネに時間魔術は二度と使わせるな。こいつの寿命を著しく削ってる大きな要因だ。」

「どういうこと?」

「時間魔術は詳しくないけど代償が必要な魔術でね。代償として内蔵が消滅する。こいつは既に数回使ってて生きてるのが不思議な状態だ。多分次使ったら死ぬ」

「え……」


 トキはユネを見る。

 ユネは下手な口笛を吹きながらそっぽをむく。


「ユネ、本当?」

「大袈裟に言われてるだけです。実際はあと10回は使えますぅ」

「その10回のうち初回で心臓か脳が消滅したら死ぬよ?」


 ユネの反論にハーベナーが補足する。


「代償となる部位は毎回ランダムで決まる。こいつは既に腎臓、卵巣、十二指腸が消滅してる。十二指腸は何とか胃と小腸を繋げて事なき得たが残るは替えのきかない臓器のみだ」

「……」


 場に重い空気がのしかかる。


「トキの筋力低下は私の方に考えがある。通常の医者としてはオススメしないが要は容量と用法を守れば問題ない」

「なにか手があるの?」

薬漬け(ドーピング)になるが一時的に筋力増強剤を使用し、筋トレを行う。これは依存性が高いから充分稀釈して塗布する。そして必要最低限筋力がついたら使用中止だ」

「どれくらいかかる?」

「金銭的にはそうかからない。期間は1ヶ月。元通りになるには塗布をやめて3ヶ月って所かな。あぁ言い忘れたけどトキ、あんた筋トレに《限界突破》使うのやめなさい? 限界の前借りをするスキルを日常的に使うといざって時使えなくなるわよ。やるならユネの魔力による身体強化で負荷をかけなさい」

「分かった」


それから3ヶ月……


ハーベナー監修の元、リハビリを継続したことで身体機能は以前と同じ水準まで戻った。


「……若いって良いわねぇ……4ヶ月かかるリハビリを3ヶ月で完治とは……」

「若さだねぇ……」


ハーベナーの呟きにファリスが遠い目をして言う。


読了感謝です。

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