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無言聖域ーーデグーたちの記録  作者: おじさんヒーロー
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87/94

第二部 第59話 ご立腹

無言聖域

第二部 門戸温泉郷編


ここまで読んでいただきありがとうございます。


前話から続く、「のぼる」と「スピネル」の空気感は、外伝側でも描かれています。


外伝

「近道の先」


https://applebrother.wordpress.com/2026/05/20/%e5%a4%96%e4%bc%9d-%e3%81%9d%e3%81%ae1%ef%bc%9a%e8%bf%91%e9%81%93%e3%81%ae%e5%85%88/


また、今回の雰囲気に近い動画はこちらになります。


https://youtube.com/shorts/Hh-gRyZ7iyM?si=CWnT4QtZOqUxoZ5_


本編と合わせて見ていただけると、より空気感が伝わるかもしれません。


よろしくお願いいたします。

合同庁舎。



玲桜の部屋。



空気が重い。



ガンザ失踪。



核。



スピネル外出。



のぼる達。



問題が渋滞していた。



玲桜は静かに頭を押さえる。



疲れていた。



その時だった。



バァン!!



勢いよく扉が開く。



「ただいまー!!」



ココアだった。



元気。



その後ろ。



男が数人。



ボロボロだった。



縛られている。



吉見が止まる。



山城も止まる。



「……何やってんだお前」



玲桜はもっと冷静だった。



「何をやっているんだ」



ココア。



えへん。



「誘拐犯!」



沈黙。



吉見。



「は?」



山城。



「誘拐犯?」



ココアは元気だった。



「のぼる達囲んでた人たち!」



玲桜。



止まる。



空気が少し冷える。



「……そうか」



静かな声。



「ちょうど西署の連中もいることだし」



玲桜がゆっくり立ち上がる。



「さっさと片付けるとするか」



完全に仕事モード。



その瞬間。



ココアが。


さらっと言った。



「大事な息子が狙われて」



「母さんご立腹」



沈黙。



玲桜。



止まる。



「……母さんが?」



ココア。



こくり。



「うん」



「かなり」



空気が凍る。



吉見が青ざめる。



山城も固まる。



「……おい」



「待て」



「その情報」



「今一番ダメなやつじゃないか?」



玲桜は深く目を閉じた。



小さく。


ため息。



「……こんな時に」



静かな声。



「ガンザも」



「まだ見つかっていないのに」



最悪だった。



腐敗神。



核。



境界の外。



そして。



“ご立腹のスピネル”。



玲桜が静かに誘拐犯達を見る。



その目に。


感情はない。



だが。



誘拐犯達は震えていた。



本能でわかる。



“自分達は”



“とんでもないものに手を出した”



のだと。



ココアが普通に言う。



「母さん」



「今なら国くらい消しそうだった」



「軽く言うな!!」



吉見と山城が同時に叫んだ。

第二部第59話を読んでいただきありがとうございました。


今回は、


「母さんご立腹」


という、とても危険な状態が描かれました。


ただ、スピネルが怒っている理由は、単純に“誘拐犯”だけではありません。


前話で、のぼるに


「なんできたんだよ!帰れ!」


と言われたこと。


それがかなり大きいです。


スピネルは表情には出しません。


ですが、ココア達にはわかっています。


だからこそ、玲桜もかなり警戒しています。


また今回から、本編と外伝がかなり強く繋がり始めています。


のぼる達側の空気感や、その時何が起きていたのかは、外伝側でも描かれています。


外伝

「近道の先」


DEGUだよ。 外伝その1:近道の先


また、今回の雰囲気に近い動画はこちらになります。


YouTube Shorts 母さんご立腹の雰囲気動画


本編と合わせて見ていただけると、より空気感が伝わるかもしれません。


そして最後。


玲桜が言った、


「こんな時に。ガンザも見つかっていないのに」


という言葉。


つまり今、聖域側では複数の問題が同時進行しています。


腐敗神。


核。


誘拐犯。


そして、“呼ばれたもの”。


少しずつ、全部が繋がり始めています。

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