キャットファイト
生きとったんか! われぇ!
と言われるほど久しぶりに投稿。
妹「ちょっと! なに人の旦那に色目を使ってるんですかっ!」
聖「え~? そんなことないですしおすし」
幼ちゃんの家もとい、俺君一家の家の一室で、妹ちゃん、幼馴染ちゃん、聖女が集まって女子会?なるものを行っている。
妹「人の旦那に色目使うとか、頭おかしいんじゃないですか?」
聖「気のせいでしょ。それとも熟女じゃ、私の若い肉体の魅力に勝てないとか? もうお肌ピッチピチで困っちゃうー♪」
大人になりかけの少女の危うげな魅力を見せつける聖。
妹「ムッカー!」
聖の挑発につい乗ってしまう妹ちゃん。
場に一触即発な空気が漂う。
幼「若々しさなら負けない!」
ムンッっと拳を握り気合を入れる幼馴染ちゃん。
どうみてもロリにしか見えない幼馴染ちゃん(一児のママ)
若さにはどうやっても勝てないと幼馴染ちゃんを見て二人は思う。
妹「それはそれとして! もう貴方は許せません! 表へ出ろ! 矯正してやります!」
聖「おぉ? やるっていうのかい? 聖女さんに喧嘩売るのかい? いいでしょう! ヤッテヤルデス!」
ヒートアップした二人を止める者は、この場にはいなかった。
家の前でウォーミングアップする二人。
聖「クックック、レベル差が圧倒的な違いということを教えてやりますよ」
幼「あ、ハンデがひどすぎるから私と妹でパーティ組むよ?」
聖「あんですと!?」
ちょっと余裕を見せたらピンチになって焦る聖。
妹「いえ、姉さん、パーティを組んでも手を出さないでください。私が一人でケリをつけてやります」
不敵な笑顔を見せる妹ちゃん。
聖「ふっ、せっかくのチャンスをふいにするとは、妹はおバカさんですね。せいぜいその選択を後悔するがいいですよ」
妹「ハン! その言葉そのままお返ししますよ」
両者、気合は十分だ!
幼「じゃあ、そろそろ開始の合図をするよ?」
なんとなくあぶれてしまった幼馴染ちゃんはレフェリーをすることにしたらしい。
妹「滅殺!」
聖「hey! hey! come on! come on!」
お互い準備はできたようだ。
幼「ROUND ONE! FIGHT!]
幼馴染ちゃんの合図で両者が接近する!
聖「ヒャッハー! 落ちろカトンボ! ギャラクティカ〇グナム!」
聖が聖女バリヤー(聖女的な強力な力)を拳に纏わせて、最初から全力で情け容赦なく斜め下から妹ちゃんの顔目掛けて振り抜く。
妹「フッ」
妹ちゃんは両腕で顔をガードした状態でダッキングをし、自分より背が低い聖よりもずっと深く、下に沈み込んで、聖の攻撃をかわす。そして、聖の懐にもぐりこんだ。
聖「イモウトォ~!?」
妹「セーイ!?」
聖の攻撃を躱し、がら空きになった聖の右ボディ目掛けて、体重を乗せた左フックを妹ちゃんが打ちつける。
ゴキッ!
嫌な音が鳴り響く。
聖「グハっ!」
あばらが逝ったかもしれない。
妹ちゃんはチャンスを逃さず追撃しようとする。
聖は妹ちゃんの目線が、自分の顔に来たことを感じ、その殺気から次は顔を攻撃されると思い顔をガードする。
しかし、妹ちゃんは聖の顔を見て、殺気を込めた視線を送ったが、そこに攻撃をせずに、また深く自身の身体を沈み込ませた!
そして、聖の顎を目掛けて下からアッパーカットを突き上げたのだった!
聖「ガフッ!?」
顔をガードしていた聖は予想してない方向からの攻撃をもろに受け、のけぞる。
顎を撃ち抜かれ、聖は意識が朦朧とする。
妹ちゃんは一気に聖に止めを刺すために、切り札を使う。
妹ちゃんの上半身がヒュンヒュンと∞の字を描いて振り子運動を繰り返す。
だんだんとその動きは加速する!
ヤバイ! ピンチ!
だが聖の朦朧とした意識はすぐには戻らない。
ついに妹ちゃんの振り子運動は最大速度になり、暴風が聖に襲い掛かる。
幼「まっく〇うち! まっく〇うち!」
妹ちゃんの攻撃が始まった!
右フック左フック右フック左フック!
相手が倒れるまで続く振り子運動! 体重が載ったパンチが連続で聖に襲い掛かる!
その度に響く痛々しい衝撃の音!
滅多打ちにされた聖はついにダメージにより、倒れこんだ。
聖「うあぁうあぁうあぁうあぁ!」
聖の声がエコーする。
倒れた聖を見て幼馴染ちゃんは宣言する。
幼「YOU! WIN!」
妹ちゃんの片腕を高々を上げる幼馴染ちゃん。
妹「キャハハハ! ヤッター!」
喜びながらとび跳ねる妹ちゃん。
こうして妹ちゃんと聖のタイマンに決着がついたのであった。
そのとき家の中の別室では。
勇「おぉー。すっげぇ可愛い―!」
勇は新しく住人になった子猫の毛づくろいをする姿を見ていた。
俺「ほんと可愛いなぁー」
ニコニコと笑顔で娘ちゃんを抱きかかえながら俺君が言う。
娘「きゃっきゃ!」
娘ちゃんも子猫のしぐさに大満足のようだ。
……俺君たちは平和であった。
アホな話をつい書きたくなっちゃったんだ!