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堅物女が異世界に、言語体系の矛盾を糾す  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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第八章:実証実験2



それから1ヶ月間、


その間、魔物の襲撃もあった。

リオンと知識のあったニナの魔法で応戦していた。


「、、やっぱりここは魔物が、襲ってくる頻度が多いですね」


ニナが心配そうにリオンの顔を見た。


「ですね、、辺境の地までは騎士団も来ませんから、、そんな事も知らずにすみません」


「そんなっ、大丈夫です、今はリオン様もいらしてくださってますし、これまでも村の人達でなんとか防衛してましたから」


ニナは笑顔で言ったがリオンは腑に落ちていないようだった、、。


「この様な事も分かってなかったなんて、、」


リオンが膝をつき吐露すると、ニナがすぐさまリオンの肩を持ち、


「大丈夫です。全てを守る事は出来ませんし、今は、、」


ニナの今にも涙が零れ落ちそうな笑顔を見てリオンは笑顔を返した。


「すみません、、さぁ、見廻りに戻りましょう。しかし、ニナサンも魔法が上達しましたね」


「はい!寝る前に正子に少し攻撃魔法の詠唱を教えてもらっています!あっ!治療魔法も教えてもらってるので、リオン様もお治し出来ますので!」


「、、ふふ、ありがとう御座います、でも、ニナサンも何卒お怪我なさいませんように、私が御守りいたしますので」


キラキラした笑顔で言うリオンに恥ずかしそうに見廻りに戻るニナだった。




2人が防衛している間、ずっと正子は村人たちに日常生活向上の魔法の使い方を教えていた。


農夫たちは、『水よ、流れよ』で灌漑魔法を。

鍛冶屋は、『炎よ、燃えろ』で炉の温度を上げる魔法を。

治療師は、『痛みよ、消えろ』で簡単な治癒魔法を。


すべて日常の言語で。


そして、驚くべき変化が、起きた。


農業生産量が1、3倍に増加。

夜間の作業が、可能になり、労働効率が向上。

病気やケガの治療が迅速化。


「信じられません、、、たった1ヶ月で、村がこんなにも変わるなんて」


村長は感激していた。


正子は詳細なデータを記録し、報告書にまとめた。


「実証実験は成功です。予測を上回る効果が確認できました」





エアリスも現地を視察に訪れた。その成果に驚いていた。


「素晴らしい、、これほどとは、、、皆が魔法を、、」


だが、正子の表情は険しかった。


「問題はここからです。この成功が広まれば、既得権益層の反発が始まります」


「覚悟はできています。この改革は、必ずやり遂げなければなりません」


エアリスが言った。


「報告書も出来ましたし、陛下にご報告に向かいましょう」


翌日、早朝、国王陛下に報告に出たエアリス。



旅支度をし、

王都へ帰還する3人を見送ろうと村民が集まった。ニナの両親も見違えるほど顔色も体格も良くなっていた。


「ニナ、気をつけて、いつでも帰ってきていいからね」


「はい、お父さん、お母さんも身体には気をつけて、また帰ってきますから」


正子はどうすればいいか分からず1人早歩きで歩き出しかけた。

すかさずニナが腕をつかみ、


「皆、また正子と帰ってきます!」


村民から歓声があがった。


「正子ー!ありがとう!」


「お姉ちゃんまたねー」


どぎまぎしながら、正子は一礼して歩き出した。

馬車の用意をしていたリオンが


「皆、よい顔をしておるな」


正子の目は潤んでいた。しかし、これからの荒波の事を思い拳を握りしめた。


馬車は静かに、しかし変革と共に王都へと向かっていた。





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