41/70
ネットにて
では第3部開始します。
修司は居酒屋での夜を終え、松元との会話の『ムズムズ』が頭の片隅でくすぶっていた。松元とのやり取りが、彼自身の創作意欲に火をつけたのだ。ある日の暇な時間に部屋でノートパソコンを開き、ふと思った。
「ネットに小説を投稿してみるかな。自分の話を世に出すのも悪く無いかも?」
だが、どんな話にするか。修司は参考にする為に手探りでネット小説のプラットフォームを漁り始めた。ファンタジー、ホラー、SF、異世界転生――彼はタイトルを眺めながら片っ端から読み漁った。どれも個性的で、作者の熱量が伝わってくる。すると、ある一作のタイトルが目に飛び込んできた。
『呪いの人形と人食い人形(?)』
「(?)ってなんだよ…」
修司は眉をひそめ、思わず呟いた。タイトルに疑問符が付いていること自体が妙に引っかかる。呪いの人形は分かる。ホラーでは定番だ。だが、人食い人形の後ろの「(?)」は何を意味するのか?ただのミスか、それとも何か意図があるのか。彼はその小説のページを開いた。




