可愛いがすぎる!
それから数時間後、今まで私のことを避けていたイクリスが突然姿を現した。
「え?イクリス?」
私は久しぶりにイクリスに声をかける。
心臓が一気に鼓動を早めた。
避けられていようと、やはり私はイクリスのことが大好きなのだ。
「あ、メイ、その…。」
しどろもどろになりながらも、イクリスは精一杯の気持ちを伝える。
「こ、これを。」
そう言って、イクリスは手紙をメイに差し出した。
「手紙?」
メイは手紙を受け取って不思議そうにそれを眺める。
「その、待ってるから。」
そう言ってイクリスはあっという間に何処かへ行ってしまった。
「待ってる?」
しかし、イクリスから手紙を貰うなんて初めてである。
ドキドキしながら封を開ける。
手紙には、お昼に中庭で待ってるとだけ書いてあった。
「何だろう。前に私が中庭が好きだと言ったから、そこでお昼を食べようと言う事かしら。」
何にせよ、イクリスからこうやってお誘いが来るのは初めてである。
メイはお昼になるのをわくわくしながら待っていた。
そして午後の12時、メイは中庭に到着していた。
どうやらまだイクリスは来ていない様である。
「まだ来てないみたいね。」
メイは中庭にあるベンチに腰掛けて待つことにした。
暫くして、イクリスが姿を現した。
しかし、表情がいつもより優れない様である。
「イクリス、どうしたの?顔色が悪いみたいだけれど。」
そうメイはイクリスの元へ近づいた。
「ねえ、本当に大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫だ。」
そこでイクリスは思った。
少しの間メイの事を避けていたが、久しぶりに目の前で見るメイは、
とてつもなく可愛い。
やばいどうしよう。可愛いがすぎて無理きついしんどい。
え、俺この可愛い生き物に今から告白するの?
好きですって言っちゃうの?
うわーどうしようこれ大丈夫だろうか。
大丈夫なのか俺生きていられるか俺。
振られたらどうする?寧ろ変な目で見られたら…。
あ、でもメイに変な目で見られるってそれはそれでアリかも。
いや、変なところに目覚めようとするな俺。
言え!言うんだ俺!男を見せろ俺!
「メ、メイ。」
俺はメイの事を真っ直ぐ見つめた。
メイは心配そうにこちらを見ている。
「俺、メイのことが…。」
「は、はい…。」
俺が顔を赤くしているせいか、メイも顔が赤くなっていってる様な気がする。
「ずっと前から、
可愛くて可愛くて仕方がないと思ってた!!」
「…え?」
俺は好きだと言う本心を言いたいあまりに、別の本心の方が出てきてしまった。




