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100人の男の娘冒険者リョカの後日談を書いて下さい!人数は100人のままで!

別バージョンになります。

泉のダンジョン事件から一週間後。

街はまだ、静かに混乱していた。

というのも――冒険者リョカは、まだ100人のままだったからだ。

「……もうこの街、人口統計おかしくない?」

ギルド職員が遠い目をする。

「“リョカ100名”で一括登録って何なんだよ……」

だが当の本人たちは、意外なほど平穏だった。

街外れの訓練場。

そこには、100人のリョカが整列していた。

銀髪の男の娘が、きっちり100人。

ただし、もう誰も“違和感”を持っていないのが一番の異常だった。

「本日の課題は?」

「模擬戦」

「採取効率化」

「魔法同時詠唱訓練」

「料理当番」

「あと洗濯」

「最後雑務じゃねえか!」

即座に100人でツッコミが飛ぶ。

そして100人で笑う。

もはや一つの集団というより、“一人の思考を100体で共有している存在”だった。

戦闘訓練。

100人が同時に動く。

前衛20。

魔法30。

索敵10。

支援20。

残り20は――なんかノリで踊っている。

「おい最後の20!」

「戦術に“士気”は重要だろ!」

「自由すぎる士気だろそれ!」

それでも強い。

圧倒的に強い。

模擬戦の相手になった騎士団は3分で降参した。

「……勝てるわけねえだろ」

「100人同時に連携取れるやつ初めて見たぞ」

だが問題もある。

食事。

「今日の飯当番は?」

「俺」

「いや俺」

「俺だが?」

「100人いるんだから100回作れ」

「地獄か?」

結果。

厨房が100箇所に増設された。

さらに問題。

ギルド依頼。

「ドラゴン討伐依頼です」

「100人で行く」

「採取依頼です」

「100人で行く」

「護衛依頼です」

「護衛が依頼者を守る前に100人で囲むな」

結果。

依頼達成速度が“産業革命レベル”に跳ね上がった。

しかし経済は崩れかけた。

「やめろ、素材市場が壊れる!」

「でも100人いるしなあ」

「便利すぎるのが問題なんだよ!」

そんなある日。

100人のリョカは、珍しく静かに泉ダンジョンの報告書を見ていた。

「なあ」

誰かが言う。

「俺たち、これもう戻る必要ある?」

一瞬の沈黙。

そして――

100人が同時に考えた。

・便利 ・強い ・孤独じゃない ・でもちょっとうるさい

結論はすぐ出た。

「まあ、このままでいいか」

「今さら一人に戻るの、逆に怖い」

「同意」

「満場一致だな」

その夜。

街の屋根の上。

100人のリョカが並んで座っていた。

同じ顔。

同じ空。

同じ月。

「……なんかさ」

「うん」

「100人いるのに、ちゃんと俺たち“俺”なんだよな」

「それな」

「不思議だな」

しばらく沈黙。

風が通る。

そして誰かが笑った。

「まあいいか」

「だな」

「100人で冒険者ってのも悪くない」

月明かりの下。

100人の男の娘冒険者リョカは、同時に笑った。

その笑い声は、ひとつの声のようで――確かに100人分だった。

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