街にて・・・
感動的とも言える、
涙のお別れをしたパサラちゃんとポラリちゃんだけど、
実は2~3週間に一度は一緒に遊んでいる、
「パサラちゃん。」「ポラリ。」「パサラちゃん。」「ポラリ。」
「パサ・・・」君たち、それ、そんなに楽しいの?
何故2人が、
そんなに頻繁に会えるのかと言えばワープゲートである、
アルビナ王国へ帰る途中で、
エルザの伯父であるドベシ伯爵が領主を務めている、
ビシバーシの街に寄った際に譲って貰ったのだ、
ザドス王国と、妹である王妃の恩人なので、
二つ返事で譲って貰えた。
一応、前王から下賜された品物なので、
王様の許可が下りたらとの事だったが、
問題無く王様からは『全然、構わんぞ。』との、
許可が下りたので、
ザドス城の一室に置かれる運びとなった。
ザドス王も有事の際に、
エルザや俺たちが直ぐにでも駆け付けられるのは、
有益だと仰ってくれた。
ドベシ伯爵には、
ゲートのお礼にアダマンタイト製の大剣をプレゼントしたら、
大喜びしていた。
(もちろん、メタルモンキーのウ〇コで作った物では無い。)
これには、裏話があって、
タナーカの街に帰った俺たちは、
領主様への挨拶を済ませたり、
魔導具屋に魔導モーターの製作を依頼したりしてから、
ピッカリーのオッサンの店を訪ねたのだが、
近々、フェルナリア皇国で大きな式典が開かれるらしくて、
オッサンに儀式用のアダマンタイトの剣が依頼されたとの事で、
材料の採取を頼まれたのだ。
俺たちは依頼を受けて、
メタルモンキーを狩りに行ったのだが、
エルザがメタルモンキーを切り付けた際に、
魔黒鋼製と言う剣が折れてしまったのだ、
エルザが涙目になっていたので、
アイテムボックスからアダマンタイトの大剣を取り出して、
エルザにプレゼントした。
「こっ、これは!アダマンタイトの大剣か!?」
「ああ、オッサンに作って貰ったんだ。」
「これは、国宝級とも言える剣だぞ、
こんな高価な物を、タダで貰うと言う訳にはいかないぞ。」
「いや、俺は他にも持ってるし、
今の、この身長じゃ大剣は無理だからな、
それに、エルザに使って貰ってパーティーの戦力がアップしたら、
俺たちも安全に戦えるだろ。」
「そうか・・・分かった!
この剣は、ありがたく頂くよ、
その変わり、戦力として十分に期待してくれ。」
アダマンタイトの大剣は、
メタルモンキーと同じ位の強度では?と少し心配したが、
剣技が優れている所為か、
エルザはスパスパと切っていたので問題無かった。
この大剣をビシバーシの街に行った時に、
エルザが、伯父であるドベシ伯爵に自慢したのだ。
大の大人である伯爵が、
「エルザ良いな~、アダマンタイトの大剣カッコイイな~、
俺も、そんなのが欲しいな~。」
と、俺の方をチラチラ見ながら言っていたので、
ワープゲートを譲って貰う手前、
「一本、贈呈しましょうか?」と言わざるを得なかったのだ。
まあ、伯爵が大喜びして、
「何か、困った事があったら、
私に相談しなさい。」と言っていたから、
人脈が広がったと考えれば良いか・・・
さて、ワープゲートの事がエルザにバレて困った事が一つある、
そう、浴室での一件が俺だったと分かってしまったのだ、
エルザは「裸を見られたからには、ライに娶って貰うしかないな。」
と言っていたので、
「この世界で、それなりの地位を得るまで待ってくれ。」と言って、
納得して貰った。
エルザが『ライの力なら、いくらも待たなくて済むな。』
と言っていたが、
それは、買い被りが激しくないか?
フローラとリーナが便乗して、
「私も!」「アタイも!」と言って来たので、
「あ~、ハイハイ。」と生返事して流して置いたのだが、
ルクアも小さな声で「私も・・・」と言って来たので、
一瞬、オッ!と思ったのだが、
頭の中に、鬼の形相をしたアルビナ王が現われて、
『ライよ死・に・た・い・の・か?』と威圧していたので、
取り敢えずのところは、聞こえなかった振りをして置いた。




