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スライム職人のマッドパペット  作者: ルイエフラ
13/15

魔王の目的

絶体絶命のこの状況。


「この前の反乱で死んだ、二人の将軍は知ってますよね?」

「バルサミーコとデミグラですね...」

「はい。その能力は知ってますか?」

「バルサミーコが魔力分解で、デミグラが生物操作です」

「その能力が欲しくて、殺したんですよ。彼らは僕の父、ゾルデウドの代からの将軍でしてね、僕にはあまり忠誠を誓ってくれなかったのですよ」

「......」

「僕は死体を一定量食べる事で、その能力を奪えるんですよ」

「!?」

「覚えられる数が限られていて、能力の厳選をしていたのです。そしたら、アルシェーラさんの能力が強力らしいじゃ無いですか!」

「ふざけるな!」


シーラが大声を出した。


「お前はとても危険な存在だ! 生かしていれば必ず世界を脅かす存在になる!」

「何言ってるんですか? この世界は僕の為にあるのですよ?」

「お前の物なんかじゃない! お前の物なんかにさせない! ここでお前をぶっ殺す!」

「ああ、言ってませんでした? かつて、三人の魔王を相手に一人で渡り合った魔王ゾルデウドの能力、魔神化。僕はそれを取り込んでいる。そして、魔力分解、生物操作。この能力を持った僕は最強ですよ?」

「先代を殺したのはお前だったのか!」

「殺した? どうせすぐに終わる命だったのですから、有効活用しただけですよ? まあ、完璧に能力が使える訳ではありませんがね」

「お前は、お前だけは絶対に潰してやる!」

「さあ、アルシェーラさんも早く僕の一部になって下さいよ」


なんて奴、ギルゼウス!

自分の父親まで殺すなんて!

それにシーラちゃんを狙うなんて!

絶対に許さない!


「リューカ、私達も戦うよ!」

「ああ、分かってる!」


シーラは髪飾りに付いていた青い星を目覚めさせる。


「生成、魔神銃、鉄タイプ、スライムウィザード!」


テンペストペンリルを蜂の巣にしたマシンガンを作り出す。

おかげでかなり魔力が削られた。


「ファイアーショット!」


マシンガンから炎の弾をギルゼウスに放った。

しかしギルゼウスは魔力分解で炎の弾を消し去った。


「召喚、レッド! チャージ」


シーラは赤い星を出現させた。赤い星は光りを放ちはじめた。


「ゴーレン、フィン、白髪と金髪の相手をしろ」


ギルゼウスは大男と剣士の女に命令をした。

どうやら私の相手は棍棒を持った大男のようだ。


「オマエ...コロス...」


おそらく操作をされている。

この人も被害者なのね...。


「申し訳ないけど、殺す気で行くよ! アイアンバレット!」


大男に向かって鉄の弾を放つ。

しかし、棍棒を振り回し、全て弾いてしまった。


そして、大男はこちらに突進を仕掛けてくる。


「くっ!」


突進を回避して距離を取る。


生半可な攻撃じゃ効かないし...マシンガンの魔力が尽きるけど!


「エクスプロージョン!」


マシンガンから放たれる魔力球。

それが大男に当たり、大爆発を起こした。


「やったか!?」


リューカから声がかかる。


「シュラムア、それは言うな!」


え? なんで?


煙りの中から姿を現す巨体。

なんと、その体は殆どダメージを受けていなかった。


「な、なんで!?」


「ガアアアッ!」


大男は棍棒でシュラムアを吹き飛ばした。


「きぁああ!」


何とか起き上がる。

しかし、棍棒が直撃した左腕は折れていた。


「うふふふふ」


突如笑いはじめたシュラムア。


「私だけで戦うなんて馬鹿だったなぁ」


「一人で勝てないなら...仲間を作れば良いよね」


「生成、人型、ガーディアンタイプ、タンクスライム」


ハンマーと盾を持った全身鎧のスライム。


「生成、人型、剣士タイプ、メタルスライム」


剣と盾を持った小柄なスライム。


「生成、人型、魔法使いタイプ、スライムウィザード」


杖を持ったローブ姿のスライム。


「生成、人型、回復術士タイプ、ヒールスライム」


同じく杖を持ったローブ姿のスライム。


「名付けて、エリートスライム」


それに合わせ四匹改め、四人はポーズを決める。


「エリートスライム! あの大男を倒すのだ!」


「「「「プヨット!」」」」


 



こうして集う精鋭達。

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