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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
157/184

作戦を立てるわ!あなたの家はどこ?

「メグ?」


「……………………クロ?」


 僕は頷き「そうだよ」と言った。


「今は違うけどね…」


 僕はそう言って頑張って笑った。


「…ふふ」


 メグは僕の引きつった笑顔を見て、なぜか安心したように笑った。


「あなたは人間に戻っても、笑顔はあの時のままね」


 そう言いながら僕のもとへ歩み寄ってくれた。


「ありがとう…」


 僕はかがんでメグを見た。


「というよりも、クロ、あなた、猫の言葉がわかるの?人間に戻ったのに」


「え?ああ、そうなんだよ。わかるんだよ、猫の言葉」


「へえ…あなたは本当に珍しい体験ばかりするわね」


「なあ」という言葉と共に、クロが下りてきた。


「その美人さんは一体誰なんだ?」


「え?ああそうだね、クロ、忘れてた」


「クロ?」


「彼女はメグ。クロにも何回も言ったと思うけど、僕を物凄く助けてくれた、いくら感謝してもしたりないほど…」


「ねえ!」


「え?」


「クロ、ねえクロ…なんでここにクロがいるの?」


 メグは僕とクロを交互に見ながら、明らかに混乱しながら言った。


「え?ああそうだね、そうだよね、クロはね、僕が目を覚ました時に僕の隣で眠っていたんだ」


 メグは僕に(はて?)という顔を見せた。そしてクロを見て


「あなたは、私を見るの初めて?」


「お、おう…初めて」


「彼女は知らない?」


「こ、こいつから、話はとてつもなく聞いてるが、見たことはない…知らない」


「そう…ありがとう…」


 そう言うとメグは僕を見た。その瞳はなぜかキラキラと輝いていた。


「作戦を立てるわ!あなたの家はどこ?」


「こ、こちらで御座います!」


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