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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
146/184

ぶーぶるぶるぶるぶるぶるぶる

 昨日、私達は奇跡を見たの。


 そして彼らは凄く怒られたの。



「あれ?クロが倒れちゃったよ!」


「あれ?ニャーさんどうしたのである!」


「なんだ!突然クロさんが倒れて…しかも青く光りだしたぞ!」


 シュッ


「ん?あれ貴君?きっくんが突然いなくなったぞ」


「え?」


 シュッ


「え?ちょっ、あれ?なんで?誰もいなくなった…ぇ?」


 シュッ


 私が焦っていると、突然きっくんが真っ青になって現れた。


「………」


「え?ねえ…なんで、なんで突然消えたの?なに?なんなの?わけがわからない!今、クロが大変なことになっているのに、なんなの?」


「ぉ、ぉ、ぉ、ぉ、ぉぁ、ぉ」


 彼は涙目で何かを言っている。


 シュッ


 そしたらプーやんも、もっと真っ青になって現れた。そして情けなく泣いていた。


「ぉ、ぉ、ぉぅ、ぉ、ぉぅ」


「ぇ…なに?どうしたの?大丈夫?二人とも、大丈夫?」


 二人は左斜め下の虚空を見つめていた。二人を見る限り何かとてつもないことがあったのは間違いない。


「ぉ、ぉこらぇた…」


「え?なに?」


「怒られたのである!」


「え?誰に?」


「わ、わ、わからなぃ」


「何か黒いものに…な」


「ぺちゃんこにされた…そしてそれをなにか棒のようなもので伸ばされ…かと思ったら、ボールのように丸くされ、ありえないほど熱い所に入れられた…」


 ぶーぶるぶるぶるぶるぶるぶる


「ぺちゃんこにされた…そしてそれをなにか棒のようなもので伸ばされ…鋭利なもので切り刻まれた…そしてそれを灼熱の沸騰している地獄のような熱湯の中に入れられ…」


 ぶーぶるぶるぶるぶるぶるぶる


「あ!クロが連れ去られちゃうわ!と、とりあえず大変なのはわかるけど、行きましょう…」


「ぶーぶるぶるぶるぶるぶるぶる」


「ぶーぶるぶるぶるぶるぶるぶる」


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