消えたい…この世からいなくなりたくて、どうしようもない。消えたい…死にたいよ…死にたくて死にたくて、もう、どうしたらいいかわからない…
あれ?私…いつも…こんなこと話さないのに…
「人間関係をおろそかにしてきた自分を、責めつづけた。孤独になって、何もなくなって、寂しくなった。寂しくなって、このままじゃいけないと思って、どうにかしなきゃと思った…」
わたしは、子供の頃のわたしに、これが今のわたしですって、大人になったわたしですって、見せることができるだろうか…
「でも…どうすることもできなかった。私にはいざという時に連絡する相手も、遊びに誘えるような友達も…いなかった。連絡帳には、何人もいるのに、LINEにも、何人もいるのに…誘おうとすると、よくわからなくなる」
みせられない…
「この人に連絡して、変に思われたらどうしよう、この人とどこかに行っても、私の話力で盛り上げることはできないんじゃないか、会って気まずくなったらどうしよう、っ、会って…今度は、会ってくれなかったらどうしよう、この人といてもつまらないとか思われたらどうしよう。団体でも、私だけ話の輪に入れなかったらどうしよう、後ろを幽霊のようについていくだけになったらどうしよう、トイレに行って帰ってきたとき(つかあいつ、なんで来たの?)とか言われてたらどうしよう」
いくらせがまれたって、泣かれたって、見せられない…
「どうしようが連鎖して、なんにもできなくなる…。バカなのはわかってる、こんなこと起こらないとも思う…けど、起こりそうだとも思ってしまう自分もいる」
私…何を話してるんだろう?
「今日、私が見た人たちは、私がなりたい自分の姿。私が望んでいる自分の姿。子供の頃思い描いた自分の姿」
その中で、今日私は、ひとりで立っていた。
「泣きそうだった!最初から、無理してた!楽しいふりをしていた。これが現実なんだと、重たく私にのしかかった。そしたら不安や不満ばかりが頭をよぎって、泣きそうな私に拍車をかけた。なんでこんなところ来ちゃったんだろうって、頭の隅で思って、でも頑張って蓋をして…そしたら、昔の彼まで思い出しちゃって…」
ニャーさんが真剣な顔で私を見つめている。
「私は今まで何をしていたのだろう、なんてなにもしてこなかったんだろう、なんであんなに、全ての事から逃げ出してしまっていたんだろう…彼はきっとこんな私を受け入れてくれたのに…」
私の手を握って、きっと一緒に歩いてくれたのに…。
「消えたい…この世からいなくなりたくて、どうしようもない。消えたい…死にたいよ…死にたくて死にたくて、もう、どうしたらいいかわからない…」
ニャーさんの顔が濡れている。私の涙で濡れている。
「あ!ごめんね」
私は急いでニャーさんを下に置いた。私は頭を抱え込む。
私は猫になんて話をしてるんだ…
なんでこんな話になったんだ…
私は本当はこんなことを思っていたのか…
頭がパニックで、気が狂いそうで、吐きそうだ。
「…」
「ニャーミャーミャー」
きみが足元で心配そうに私の顔を覗き込む。
「ごめんね…っつ、ニャーさんごめんね…」