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きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
121/184

スン…スン…スンスンスンスンスンスンスン…すう、すう、すう…スンスンスンスンスンスンスン…スースースー

「…」


「…」


「ついにこの日が来ましたね…」


「あんなに練習したのだから大丈夫である…」


「私、メグちゃん大好き!」


「ついに今日!彼女に接触です!」


              ●


「今、この小さな森の中を、不安から猫背になっている人間と、不安で目を魚のように泳がせている猫の姿をした人間が歩いている」


(きっくんが突然ナレーションを…)


「何とも奇怪だ」


            ●


「彼女に、優しく、抱っこされてますね」


「少しより上の奴で興奮しているな」


「顔真っ赤!」


            ●


「猫!!」


「猫!!」


「もう!!」


            ●


「彼女、毎日会いに来てくれますね」


「ぬう!よかった!」


「…前から、前から気になっていたんですけど…彼女の魂も、少し弱々しいですよね…」


「ぬぅ…」


「自分で悩んじゃうタイプなんですかね?考えすぎちゃうというか…」


「彼女も、幸せになって、ほしいのである」


             ●


「彼女、会社、辞めたみたいですね…」


「よかったのである!」


「会社辞めて楽しそう!」


「はっきり言って、わたしは嫌な予感しかしません…」


「ぬう?」


「どうして?」


             ●


「…」


「きっくんの言った通りである…」


「どうしよう…」


             ●


「ふう」


「頑張るのである!」


「物語に入るの、どれくらいぶりなの?」


「も、もう、覚えてません…だいぶ前であることは確かです」


「きっくん!頑張るのである」


「ファイト!」


「ふぅ…いざ行かん!!」


             ●


「ぃっせぇのせぇ…」


(きっくん!?)


(失敗してる!)


「わたしは…あのぅ…もぅ…もう、もう!忘れてしまったではないか!全然出ないから忘れてしまったではないか!どうゆう風に表示してたか忘れてしまったではないか!」


(言い訳してる?!)


(もうめちゃくちゃ!)


「もうダメだ…読者…しばし待たれよ…」


(あぁ…)


(泣いてる…)


「スン…スンスンスンスンスンスンスンスンスンすうん寸スンスンスンスン…ぁぁぁ、ああああああああああああああ」


「ぜ、全然…よかったのに…戻ってこなくても…」


「大丈夫だったよ~。全然…」


「スン…スン…スンスンスンスンスンスンスン…すう、すう、すう…スンスンスンスンスンスンスン…スースースー」


「もし…もし…きっくんが、きっくんがだな、そんなに気に入らなかったのであれば、さ、ささ、作者にだな、作者に消してもらえばよい!」


「スン?」


「消してもらえるの?」


「もちろん!なかったことに出来るぞ!」


「スン!」


「た、たしかに!あんなにめちゃくちゃだったら、普通はあそこ、掲載しないよね」


「?!」


「気色の悪いキチガイでもない限り、いや、脳みそのある人間であれば、あそこは普通掲載しない。いやできまい」


「!?!」


「ってことは大丈夫って事ね!」


「さあきっくん!どんな風に出ていたか予習復習である!」


「…」


「頑張って!」


 コク


「無理に自分をかっこよく見せようとすると、うまくいかなくなるぞ。自分らしいナレーションを!」


 コク!


              ●


 いざ行かん!


 読者の皆さんお久しぶり。です。


(よし!)


(成功!)


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここでほんの少し、千文字くらいですかね?・・・・」


(千文字?)


(千文字でいけるの?)


(何があっても無理である…)


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