プロフィール画像自分の写真……頭に蛆虫湧いてんのか?体が蛆虫でできているのかね?
「で~は!説明して差し上げましょう。バカな人間の、今の現状とや~らを!」
それから貴君は通常の二倍ほどの速さで言葉明瞭に喋り始めた。
「今の人間はやたらと写真が好きです。よく撮ります。風景も撮ります。そしてやたらと自分を撮りたがります。これでもかというほど自分を、自分たちを撮ります。自分たちを撮って何がそんなに楽しいのでしょう?」
「ぬ…ぅ」
「わたしにもわかりません。自分を撮って、自分がうまく撮れているのかを確認して、うまく撮れていなければまた撮って、また確認する。まぁわたしから言わせると全部ゴミほどうまく撮れていませんよ。華のある景色に華のないあなたを映りこませない方がとても良き写真が出来上がるのですよ、気付けバカ。と思いながら見ているのですよ、ほは!写真に人間など映りこますな!キレイな風景が恐ろしくたくさんあるのだからそちらを撮って満足しろ。写真を人に強要するな。なぜ記念に写真を撮らねばならない。貴様らは記憶にとどめる能力がないのかね!ないのけねん!」
「ぅ…ぬ(まるで誰か他の者の言葉のようだ…怖い)」
「そしてですよ、撮った写真をですよ!そうこれが言いたかった。ネットに!あげるんです!バカでしょ!しかもコメント付き!(今日のごはん 写真ぽち)」
「「「!!!(貴君の手も!)」」」
「だ、だだ、だーーーれが!て、てて、てめーーー一般素人のご飯なんか興味あるか~!!!テメーは芸能人か!有名人か!え!違うだろ!興味ね~よ~、て~め~の~しょ~くじ~なんか~興味ね~よ~。しかもプロフィール画像自分の写真……頭に蛆虫湧いてんのか?体が蛆虫でできているのかね?その大きな脳みそでどうやったらそんなバカなことができるのけねん?大きな脳みそで人間は凄いものを作ってなんで着地点はこんななのけねん?バカなのかねん?」
「・・・……………………・・・」
私はわかっているぞ。貴君の話で読者諸君はもううんざりしてるということを。私はわかっているぞ。人間は愚痴というものがそんなに好きではないということを。
「…」
私はできるぞ?読者諸君?スキップできるぞ。