表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きみが待ってる公園で  作者: 柿の種
117/184

プロフィール画像自分の写真……頭に蛆虫湧いてんのか?体が蛆虫でできているのかね?

「で~は!説明して差し上げましょう。バカな人間の、今の現状とや~らを!」


 それから貴君は通常の二倍ほどの速さで言葉明瞭に喋り始めた。


「今の人間はやたらと写真が好きです。よく撮ります。風景も撮ります。そしてやたらと自分を撮りたがります。これでもかというほど自分を、自分たちを撮ります。自分たちを撮って何がそんなに楽しいのでしょう?」


「ぬ…ぅ」


「わたしにもわかりません。自分を撮って、自分がうまく撮れているのかを確認して、うまく撮れていなければまた撮って、また確認する。まぁわたしから言わせると全部ゴミほどうまく撮れていませんよ。華のある景色に華のないあなたを映りこませない方がとても良き写真が出来上がるのですよ、気付けバカ。と思いながら見ているのですよ、ほは!写真に人間など映りこますな!キレイな風景が恐ろしくたくさんあるのだからそちらを撮って満足しろ。写真を人に強要するな。なぜ記念に写真を撮らねばならない。貴様らは記憶にとどめる能力がないのかね!ないのけねん!」


「ぅ…ぬ(まるで誰か他の者の言葉のようだ…怖い)」


「そしてですよ、撮った写真をですよ!そうこれが言いたかった。ネットに!あげるんです!バカでしょ!しかもコメント付き!(今日のごはん 写真ぽち)」


「「「!!!(貴君の手も!)」」」


「だ、だだ、だーーーれが!て、てて、てめーーー一般素人のご飯なんか興味あるか~!!!テメーは芸能人か!有名人か!え!違うだろ!興味ね~よ~、て~め~の~しょ~くじ~なんか~興味ね~よ~。しかもプロフィール画像自分の写真……頭に蛆虫湧いてんのか?体が蛆虫でできているのかね?その大きな脳みそでどうやったらそんなバカなことができるのけねん?大きな脳みそで人間は凄いものを作ってなんで着地点はこんななのけねん?バカなのかねん?」


「・・・……………………・・・」


 私はわかっているぞ。貴君の話で読者諸君はもううんざりしてるということを。私はわかっているぞ。人間は愚痴というものがそんなに好きではないということを。


「…」


私はできるぞ?読者諸君?スキップできるぞ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ