「「「!!(貴君の首が!)」」」
「人間は答えが無限大に出てくる機械というものに、やりたいことをおおかたすべて実現させてくれる機械というものにどっぷりつかりこんだ。どっぷりつかりこんで、熱中して、熱中に熱中して、世の中がどんどん便利になって、それによりまたまた出来ることも、やれることも、新しい機械も出来るようになって、人間たちは鼻息フンフン、頬はホクホク、口元ニマニマさせながら没頭した。そうして世の中というものはめちゃくちゃ便利になった。まぁ、便利になったというよりも、だいたいの事を機械がやってくれるようになった。機械の進歩は良いことも多く生み出した。でも、辞めときゃあいいのにそこで辞めないのが人間。辞めておくべきところで辞めなかったから、この世は便利になりすぎた。人間たちは機械が進化するにつれて、すべてを機械に任せて何もしなくなった。便利になるにつれて(めんどくさい)などと言う言葉をよく使うようになった。自分がやらずとも機械がやってくれる、だから自分でやるのはめんどくさい…」
「自分の他にも(機械)という選択肢が増えてしまったのだな」
「そうなんです。しかもその機械というものは、間違いがなく正確にやってくれる。だったら自分でやるよりも機械にやらせた方が良いだろうって必然的になるんです」
「ぬぅ…」
「そして人間は機械に頼り、機械に頼り、頼りに頼り、そうして今、人間はバカになった」
「ほ(はしょったな…)」
「バカになった人間は、ネットの普及でさらにバカになり、人間は機械、ネットなくしては何もできなくなり、そしてネットなくしては何もできない世を作った。ネットで予約を取り、ネットで買い物をし、ネットでテレビのようなものを見て、ネットに生活を報告し…」
「ん?(貴君がチラとこちらを見ている)」
「…」
「…」
「それにですね…ネットにですよ、生活をですぅね、報告なんて、してしまうのですよ」
「ぬ、ぬぅ(なぜ、チラチラと…)」
「…」
「…」
「え?な~に?そいつぁいったい、どぅいうきょちょだって?」
「「「!!(貴君の首が!)」」」
「で~は!説明して差し上げましょう。バカな人間の、今の現状とや~らを!」