ウリエルとセキヤ
「いい? 不用心にその名前をこの場所では呼ばない方がいいよ」
と恐れるようにウリエルは訴えてきて テータも理解したと言わんばかりに頷き ウリエルは手をテータの口元から離し、安心しながら軽くため息をホッとついた。
「じゃあ、それとは無関係の話していいですか?」
「ん?あの人 の話じゃないならいいよ」
「エンジェリングロードの歌姫、ドリーのこと何か知ってますか?」
テータの質疑にウリエルは少し戸惑うようにその場で時間が止まったかのように動かなくなった。
「おまえ、その反応知ってるな?」
セキヤは明らかに動揺しているウリエルに語りかけながら、スカートのポケットに入れてた布巾着スカート越しに触り 【ECASA NEO】を掴んだ。
(セパル こいつに悪魔の匂いするか?)
セキヤの思考は触っている【ECASA NEO】を通して セパルの脳内に響くように伝わった。
セキヤもセパルも【ECASA NEO】にできると知らなかった。
数時間前―
セキヤとテータはエンジェリングロードに行くための衣装を着たまま 化粧は落とし作戦会議を開いていた時のことだった。
「さて、問題はドリーが言ってた話だが、エンジェリングロードには悪い集団がやたらいるらしい」
セキヤは腕を組みながらドリーに語ってもらった昔話を思い出したかのように呟いた。
「もしそーなったら 悪魔の力を利用するべきだと俺は思うけどね」
セキヤはそう言いながら【ECASA NEO】を布巾着から取り出し テータの部屋の真ん中にある丸いテーブルに置いた瞬間
「ぴかーん!」
と同じテーブルにおいてあった【DevilsPath】が水色に光った。
ふたりはその感覚に見覚えはないが、机に置いた【ECASA NEO】が共鳴したのだと理解した。
水色に光った【DevilsPath】は宙に浮きペラペラと勝手にめくれはじめて 白紙のページで止まった。
「これ、多分新しく書かれ始めるんだよな?」
そうセキヤが呟いた瞬間 たしかに白紙のノートに文字がズラズラと並べられ始めたが セキヤにはその字が読めなく ただ失敗した ローマ字の筆記体のように見えた。
「…エカサネオの能力について ?」
呟いたのはテータだった。
なんと、悪魔ペイモンと契約したからか、能力を使わずともなんと書かれているのか理解できたのだ。
「それ、詳しく 読んでくれないか? テータ」
セキヤがそう答えるとじんわりと瞳の色が赤くなりながらテータは見つめ始めた。
「『エカサネオの能力について 悪魔セパルの悪魔道具であるエカサネオはブルーペクトライト別名 ラリマー という世界三代ヒーリングストーンの1つで作られてるハート型の握り石である。 』握り石ってなに??」
読んでいたテータは聞いたことない情報をセキヤに問いかけた。
「握り石っていうのは 手のひらに収まるサイズのパワーストーンのこと ポケットストーンとも呼ばれてて 触れてることで癒されたり マッサージの道具としてつかわれることもよくあるやつだよ」
とセキヤが簡単に説明するとテータはふーんと言いそうで さほど理解もして無さそうな顔で話を流した。
「『エカサネオの能力は【ControlWatercreatures】と記されており 基本は水中の生きとし生けるものを自由に召喚 または操ることができ もうひとつの悪魔道具の力は持っている存在とお互い離れていても どちらかが死なない限り意思疎通を測れる 且つ 悪魔道具の持ち主の五感をセパル自身も感じることができる』 …。」
あまりのチートに感じるような力にふたりは唖然とするしか無かった。
―現在
(セパル こいつに悪魔の匂いするか?)
(ふぇ!?寝てないですけど、?)
セパルは居眠りがバレた生徒のような反応をセキヤに見せた。
(寝てることを怒ってるのではない、今俺の目の前にいるオレンジ髪のやつから悪魔の匂いするか?)
(ちょっとまってね……、いやしないけど?)
セパルから来た答えはあまりにも意外なものだった。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




