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colorS  作者: オレンジタイフーン


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32/41

#32

「#32」



庭の枯山水に青紅葉が揺れる中で…


雪乃の回想は…まだ続いている。


………………


…………


……





あの茶室での会談から数週間後…


香山財団の孤児院、太陽の庭にある応接室にて…


窓から見える庭園には、ひまわりが揺れていた。


佐藤は呆れ顔をしていた。


「なんだって…


お嬢ちゃん、どういうことか…


もう一度、説明してくれ…」


「目の前にいる女子中高生達4人が戦力だと…


そういうことですかね。」


鼻毛は白髭を困り顔で撫で上げた。



雪乃は…


凛とした表情のままで…


「彼女達のご両親やご家族はRX事業部の手によって殺され…


生き残ったもの達ですの…」


鼻毛は言葉に詰まった様子で静かに話し出す。


「俺はここにいて………いいのか?」


雪乃は続ける。


「もちろんです、全て伝えてあります…


それに…今のあなたはミスターノーズ様ですものね。」


青い目をした少女…


髪は肩くらいまでで愛澤学園の制服を着ている。


高校生くらいだろうか。


肌は白くヨーロッパ系のハーフに見えた。


「はじめまして…ミスターノーズ様とシュガー様…


私はアンナ…香山アンナと名乗らせていただきます。


8年前のセスナ機の墜落事故を覚えておいでですか?


海外のジャーナリストなどが8名全員亡くなった事故です。」


感情を無くしたロボットみたいに冷静で冷徹な声色だった。


「セスナ……沖縄の離島の取材帰りだったそうだな…」


鼻毛は……五百川の顔を想い出した。



長身でショートヘアーの運動部のような快活そうな少女が怒りを露わにした。


応接室のソファーから飛び掛からんばかりに立ち上がって…


「お前が殺したのか、父さんを‼︎」


怒りで肩が震えていた。


永遠子(とわこ)やめなさい‼︎


…あと、ドロシーも睨まないで‼︎」


ドロシーはポツリと…


「パパ……」


その先の言葉は聞き取れない。


他の少女達にそう言って頭を下げた一番年上そうな彼女が続ける。


「私はガーディアンズのリーダーとなる香山メアリーと申します。


以後、どうぞお見知りおきくださいませ…」


「まさかここまで子供だとは思わなかった…


レディスノー…何をさせたいんだ、オレ達に…」


佐藤は厄介そうに、頭をポリポリ掻いた。


いつでも対処出来るようにだろうか、佐藤はソファーに浅く腰掛けていた。


癖みたいに染みついた何かを感じさせた。


メアリーは立ち上がり、深々と頭を下げて…


「私達に戦える術を…守護る力をお教えいただきたく…」


遮るように鼻毛…


「復讐か⁉︎」


その言葉に雪乃は反応する。


「違います、守護る力ですの‼︎」


鼻毛と佐藤は、ほぼ同時に…


「まもる⁉︎」


佐藤は続ける。


「まもる、まもるって、いったい何をまもるってんだ⁉︎」


「この国の希望の光となり得る者達の命ですわ‼︎」


真っ直ぐ、ただ真っ直ぐに目指す未来を見つめて…


雪乃は力強く宣言した。



「言葉の意味は分かりませんが…貴女の熱意には人を動かす力がある…


その若さで凄まじい胆力、この組織のボスに相応しいですな、レディスノー…」


鼻毛は雪乃に感嘆の声を漏らした。


「ちょい待ち、ちょい待ち、勝手に進めんなって…


話が見えないっての、ちゃんと噛み砕いて説明しろ、レディスノーちゃん‼︎」



雪乃は溜め息をひとつ。


「いざって時のために…そのために……」


「この娘さん達にガーディアンズに見合う力を…そういうことかね。」


鼻毛は思案中だと白髭を撫で下ろす。


「諜報…隠密…護身術……あとは武器の扱い方…一人前になるまで時間はかけられないな…」


鼻毛の言葉に佐藤…


「…ん、なら、オレの出番だな、グリーンベレー仕込みのイロハを叩き込んでやるからな…


覚悟しておけよ‼︎」


少女達は立ち上がり、深々と感謝の言葉を述べた。


『ありがとうございます‼︎‼︎』


「…やるぞ、みんな」


メアリーが手を伸ばす‼︎


『オーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎』


掛け声が応接室を揺らした。


太陽がひまわりを輝かせていた。

















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