2 魔王2
「早ければ明後日にもこの城は包囲されます。この情報は正式なルートを通じてもたらされました。」
ゲウスはそう僕に告げた。
「・・・・・勇者、だと?」
勇者と呼ばれていた人物には覚えがある。先王の時代から我々魔王軍の邪魔をしていた人物だ。そいつは世界征服を開始した先王、ヴェスターを打ち倒し、一度魔王軍を壊滅に陥れた。その後父の遺志を継ぎ、魔王軍を再編したこの僕がこの手で殺したはずだ。これで、征服の最大の難敵を打ち倒したと喜んだものだ。
その、はずだったのだが・・・・・。
「その、勇者という人物は、あの・・・勇者か?」
流石に僕も動揺している。声が震えてしまった。
「それはまだ分かっていません。しかしこれだけは覚えていてください」
「何だ」
「勇者であれば、どのような事も起こりうるのです」
ゲウスは昔を思い出したのか苦々しい表情で言った。
そう、そうなのだ。勇者なのだ。相手は勇者なのだ。たった一人で我が軍を半壊させ、魔族を遥かに超える能力を持つはずの、魔王一族の主をもたった4人で倒してみせる。そんな化け物が相手だったんだ。
「殺しきれなかったということか・・・・」
つい溜め息が混じってしまう。まだまだ僕の道は茨が残っているようだ。
「まだ相手があの勇者であるかは分かっていませんが、おそらくそうなのでしょう。そうでなければこのような速さで四つの都市を制圧など、叶いません。我が軍の主力がこの街に集まっているとしても。」
「それより早く対策を考えなければなりません。魔王陛下」
ゲウスはそう口早に言う。
(対策・・・・ね)
対策といわれても、僕らに何が出来るだろう。この街を制圧するのにだいぶ強行軍で来た。今ゲウスが主力はこの街に居ると言ったが、それは半分誤りだ。確かに兵士の大半はこの街に留まってはいるが、それを束ねるべき将が僕以外居ないのだ。
僕の麾下には四将軍と呼ばれている者たちがいる。彼らはいずれも文字通りの「一騎当千」であり、その指揮能力も高い。しかし彼らにはそれぞれ、制圧された都市の守りを任せていたのだ。
「四将軍はどうなったんだ?それについての情報はあるのか」
あまり期待はしていないが、ゲウスに聞いてみる。
「・・・2人の死亡が確認されています。これも正式なルート、魔族にしか使えない念話機を用いた情報です」
ゲウスは残念そうに話した。
「そうか。後の2人については分かっていないんだな」
「はい。そこはまだ希望が持てるかと」
それより、だ。
「いま兵士たちは何をやっている」
せっかくの戦勝ムードだ、おそらく酒宴でもやっているのだろうが、そうならば止めさせなければならない。まだ戦争は終わっていないのだ。
そう思ったがゲウスの返答は意外とあっさりしたものだった。
「ほとんどの兵士は休んでいます。酒を飲んでいるものもちらほら見かけますがさすがに疲れているのでしょう。一杯飲んで寝るものが大勢です」
「そうかそれは良い。今のうちに休んでもらわないと」
「ゲウス、お前も休め。今日はもう良い。明日会議を開くからそれまで休んでおけ」
ゲウスも今まで相当な時間働いている。これ以上は毒にしかならないし、どうせ休もうが休まいが状況は変わらないだろう。
「ああ後、このことはまだ兵には言うなよ、知らせるのは明日・・・いや最悪知らせないままで使い捨てる事も考えておかないと」
「それは分かっておりますがしかし陛下、私はまだ休む必要は、、、」
ゲウスは少し食い下がったがそこは命令で黙らせる。僕だってもう休みたいんだ。
ゲウスを追い帰し僕は再び布団に入った。あまりに衝撃的な情報のせいで眠気が来るか不安だったが、体は正直なもので体を横にした途端に眠気が来た。
最悪な気分のまま僕は眠りについた。
とっても設定を練りたくなって来たけど我慢。
でもあれですね。僕は文章力が無いね。段々と思い描いているものとずれて行くんですね。
やっぱり書きまくって慣れるしかないのか・・・




