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1 魔王1

 白を基調にしたとても豪奢な服を着た少年は、大きな大きな城の最上階、とても広く豪奢な部屋から見える、未だ火の手が立ち上る夜景を見て感慨に耽っていた。



 世界征服は成った。

 僕はこの世界の王となったのだ。

 なんていい気分だろう。

 明日からすべての人間が僕を王と呼ぶのだ。

 なんて素晴らしい気分だろう。

 今日は歴史に残るとても祝福されるべき日だ!




 少年は満面の笑みでその美しく、手入れの届いた金の髪を揺らしながら窓辺を離れた。

 世界征服は成りはしたが、まだまだしたいこともするべきことも残っている。

 (そうだな・・・まずは税だ。今の5倍ほどにしてみようか)

 今さっきまで下等生物の王が座っていた椅子に座る。まだまだ血の匂いが残っているが、なに、座り心地は悪くない。死体はさすがに見苦しいので部下に片付けさせたが。

 (いや、その前に今まで僕についてきてくれた臣下に褒賞を与えるのが先か)

 魔王とはいえ全ての部下から見放されたら終わりだ、いくら僕でも世界のすべてを敵に回して生き残る自信はない。せっかく僕のものになったものを分け与えるのは、少しもったいない気がするけれど、まぁすべて僕のものになったんだ。少しくらいは良しとしよう。


 それにしてもさすがに今日は疲れた。この街を包囲してから30時間。ろくに寝ていなかった。

 と、そろそろ寝ようと魔王がベッドに腰掛けた時、部屋のドアがコンコンと叩かれた。

 「何だ、僕はもう休みたい。用があるなら明日にしろ」

 ベッドに横たわりながら気だるげに言うが、ドアはさっきより大きな音で叩かれた。何だというのだ、僕はもう寝たいのに。

 「聞こえないのか、あまりしつこいとその首を落とすぞ!」

 「それどころでは御座いません」

 ドアの向こうから聞こえてきた声は先代の魔王の時代、まだ小国の王族に過ぎなかった頃から我が一族に使えている執事のゲウスだった。今は魔王補佐という肩書きをやったが。

 「どうした、何があった?」

 常に冷静なゲウスの声に珍しく焦りが見え、僕は一体何が起こったのかと身構える。

 「入れ、鍵は閉めてない」

 「無用心ですな、では失礼して」

 入って来たゲウスの顔は今まで見たことのないほど青ざめていた。明らかにただ事ではない様子に僕も体を起こす。そしてゲウスは震える口を開いた・・・

 「勇者を名乗る者の率いる軍団が他方で蜂起。情報によればこの国は、今我らがいる都市を除いて全て占拠されました」

 耳を疑った、寝耳に水とはこの事だ。つまり今僕たちは・・・・・

 


 


 「3日後・・・いや、早ければ明後日にでもこの街は包囲されるでしょう」

 



 畜生め。

完全に行き当たりばったりで行きたいと思います。

最近設定だけ考えて飽きるということが多いので、これはいけないなと思いましたので。

おそらく上手くは行かないでしょうが頑張ります。

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