一目惚れ
「うわーーーーーーーん!!!!」
「まあまあルージアさん、関係はこれからまた作れますから…」
「なぜ一目惚れした相手に勝負挑もうと思うんだよ…」
「だって…ただでさえ見た目が好みすぎるのに、首席のエルクさまが彼だったなんて聞いてないじゃないですか…それで自然にライバル視しちゃうじゃないですか…」
「そうはならんやろ…コルネラ、俺はこれからこいつの好きなブラックベリーパイを作る。頼んだぞ。」
「もちろんですわレージオ様♡かわいい妹のためですから♡」
「まだ妹じゃないだろ…」
「そんな冷たいこと言わないでくださいまし〜♡…そうだルージアさん!休み時間に勉強について質問しに行くというのはどうでしょうか?次席が首席に聞くって、自然な口実だと思いますよ?」
「たしかに。しかし、あんまり深いところまで聞くのはかえって不自然では…」
「安心してくださいまし。相手はエルク様ですよ?あなたも幼い頃からお聞きしているのでしょう?」
そうだ。
私は、顔は知らなくても、エルクという名前は知っていた。
謎の天才少年とか、次世代の星とか言われてたけど、顔は誰も知らなかった。今日だって、エルクさまが自己紹介したとき、教室中がざわついていた。あれが噂の天才首席なのかと…
われながら分不相応なことをしてしまった。王女じゃなかったらとっくに笑われものだ…
しょうがないじゃん。なんとしてでも近づきたかったんだから…
「ですから、エルク様の優秀さを逆手に取って…ね?今日のことだって、向上心の強い王女様としか思われてないかもですよ?」
「ならいいですが…」




