表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/35

最悪な未来

   ◇◇◇


「なんだ騒がしいですね?」


 いつの間にか振り始めた雨が窓を叩きつけている。外では人々の話し声が聞こえた。

 着せ替え人形になって何時間経っただろう。セシルは今だに戻ってこない。


「それにしれも牧師様遅すぎ!一回探しに行ってみましょうか」

「そうですね」


 リリーの提案に頷き、いつのもの服に着替える。渡された傘を広げ、大雨の中、外へ飛び出した。


 人だかりは街の中央にある病院でできていた。人々がそれぞれに話しているせいで、なにが起こっているのかさっぱりわからない。


「ノエル様はここにいてくださいね」

 

 リリーにそう言われ、人だかりの端っこで待つ。リリーが周囲の街の人に話を聞き回っている。

 病院なのだから怪我人か病人がでたのかもしれない。ノエルはふと最悪な状況が思いついてしまった。もしかしたらずっとセシルが帰ってこなかったのは。

 なんてありえもしない不安が胸の中を埋め尽くす。大丈夫、大丈夫。だってあのセシルがそんなヘマをするわけない。


「ノエル様、お待たせしました。どうやら魔獣が現れて一人が怪我をしたみたいですね。それが結構ひどい怪我みたいで」

「ノエル様?」


 声をかけられ、振り向くとそこには白衣を来た女性が立っていた。見たところナースのようだ。


「ノエル様ですね。ノエル様、すみませんが裏口から一緒についてきてもらえませんか?」

「え、でも今は怪我人がいらっしゃるのですよね。私がいっても足手まといに」

「いえ、怪我人ではなく。牧師様が……」


 そこでナースは口を閉ざす。なにか言いにくいことがあるみたいだ。

 でもセシルになにかあったならノエルはなんでも助けになりたいと思っている。ノエルは覚悟を決めて、ナースに話しかけた。


「行きます。セシルのところへ連れて行ってください」

「……はい。ではこちらです」


 隣にいたリリーに目線を送ると、リリーは行ってきなよと頷いた。

 ノエルはナースに導かれるまま病院内に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ