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天使様はなんでも似合う

「いらっしゃい!牧師様、ノエル様!」

「お邪魔します!」


 約束通り今日はリリーの店を訪れた。リリーは本当にノエルたちが訪れる日を休みにしたみたいだ。外には「Closed」という看板がかけられ、店の中には誰もいなかった。

 店内に並ぶ色とりどりの洋服にノエルは目を輝かせて、じっと見つめている。


「素晴らしい洋服ばかりですね!」

「そうでしょう!全部私が作ったのよ!」


 あなたにも聖なる力が!?とノエルは聞き覚えのあるセリフを言う。そんなわけないとリリーは笑った。


「さ、それじゃ早速こちらを来てくれますか!」


 ノエルの間に差し出された服の山。ノエルは感嘆の声をあげているが、セシルはその量を見て引いてしまう。


「いやーノエル様に会ってからインスピレーションがやばくて」


 やばいにも程がある。ノエルはやはり人間を魅了してしまう天使なのだなと納得してしまう。 

 これを全部着るのは半日以上かかるだろう。


「それでは私は別の仕事をしてきますので。リリー、ノエル様の正体がバレないように気をつけるんですよ」


 そそくさと気づかれないうちに店を出ようとする。

 ノエルが何か言った気がするが、仕事のためだと店から出た。


   ◇◇◇


「牧師様行っちゃたねー」


 セシルが歩いていった方向をじっと見ていると、リリーが呟いた。

 セシルがいなくて少し残念だ。


「牧師様にノエル様の可愛い姿見てもらいたかったのにね」

「え!」


 心を読まれたようなリリーの言葉にノエルはびっくりする。

 ノエルの慌てぶりにリリーは子供のように笑う。


「ノエル様はわかりやすいねー、顔に書いてあったよ」


 顔に?と近くにあった鏡に自分の顔を映してみるがわからない。


「ふふ、帰ってきた牧師様が一目惚れしちゃうくらい可愛くしちゃうからね!」

「え、えっと。お願いします!」


 

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