13話 返事
11話のステータスの項目を少し変更しました。
短めです。
シンっと王の間が静まり返っている。
そこにいるのは俺や香里、王様、クラリス、公爵やらの貴族、クラスの奴らだ。
召喚されてから1ヶ月がたった。そう、返答の期日である。
「勇者よ、それで戦ってくれるか」
重々しく口を開く王様の言葉には様々な思いが詰まっているのだろう。
戦争を知らない子供達に託さなければならない一個人としての気持ち。
けれど、それでも国を守る責務のある王としての気持ち。
その言葉にクラスメイトが返答する。
「僕は、戦います」
和輝が言う。
「俺も」
「私も」
「私もね」
健也、日輪、冷奈も続く。
そして、後にもクラスメイトが続く。多少、自分の力に酔っている者もいる
がきちんと自分の考えを持って答えている。
「おお、そうか。ありがとう、本当にありがとう!」
そして、俺達も
「断る」
「断ります」
「えっ」
「何でだ、柊君、神薙妓君!」
クラリスの声と和輝の声が木霊する。
ふむ、どうやら誤解させてしまったみたにだな。
「ああ、言い方が悪かったですね。どちらかと言えば一緒に行動しません
が正しいです。もちろん、直ぐに離れる事はありませんがこの世界の事を
見て周りたいですし、第一、魔王の城に必ずしも帰還の魔法陣があるとは
限らないのでこっちでもさがしたいのですよ」
「私は、優也について行く」
まあ、帰還云々は嘘なのだが概ね本当だ。それに、この後行くであろう
ダンジョンでの計画もあるしね。
「そうか......出来ればお主達には戦って欲しかったのだが本人の意志
ではしょうがないか」
王様も残念そうにしているし和輝は帰還の話を持ち出されたら何も言い
ようだ。
「うむ、しょうがあるまい。それよりも明日は、LVアップのため急で
はあるがここから少し離れた街のダンジョンに向かってもらいたい。こ
れまでの授業で習ったと思うので説明は省くが明日は早い。ゆっくりと
体を休めてくれ」
王様が話を締めくくって俺達は王の間をあとにした。
しかし、クラスの空気は良いものとは言えなかった。
ーーー続くーーー




