ある日俺の家に天使が降ってきた9
「んで?何で彼女を連れてくるわけ?」
「あ、新井真美です。よろしくお願いします。」
「これは、これは、ご丁寧にどうも。じゃなくて!何で連れてきたのかって聞いてんだよ。」
「だって、悩める天使を放って置けないだろ?」
「だったら、オメエ一人で来りゃ良いじゃねーか。俺は、他人の幸せに興味はねーぞ。」
「天使とは思えん言い草だな。」
「あのー、さっきから天使って?」
「ああ。こいつの頭の上に輪っかあるでしょ?だから天使なんです。」
「なんだ、その雑な説明は?ちゃんと、一から説明しろよ。」
「まぁ、なんだ。論より証拠よ。と、言うことで、早速困ってる人探そうぜ。」
「俺は何の慈善団体だっつーの。」
「きゃー!」
「おっ、早速!」
武が走る。
「やっ、山井さん待って!」
「ったく。オメエが天使かっての。」
「ぎゃー!助けてくれー!」
「お、おいどうした?」
「ねねね、ねずみ!こっ怖い!」
「オメエは、アレか?ドラ◯もんかっての!アホか?ったく。」
「山井さんねずみさん怖いんですか?可愛い。」
「あのー。俺はオノロケを聞きに来たんでしょうか?」
「お、おい。頼む何とかしてくれ!」
「それ?願い事?」
「な、何でもいいから早く!」
「しゃーねーなぁ。」
ヒョイと持ち上げて。
「アーメーン!」
投げ捨てた。
「も、もう居ないか?」
「ドブ川に捨てたよ。」
「はあ。助かった。」
「ほれ。サイン。」
「分かったよ。」
カキカキ。
「まあ、天使さんって優しいんですね。」
「優しいって言うか。それが仕事?みたいな。」
「い、今のねずみ怖いこと皆んなに内緒な。」
「ほーい。それじゃ、それも願いね。」
「まあ。アレですよ輪っかが無かったら。悪魔みたいなもんです。」
「なんだと?ねずみ拾ってこよーかな?」
「す、すみませんでした。」
「わかればよろしい。」
カキカキ。
to be contined......