1-12
僕は能力者にずっと憧れていた。
世界にステータス画面が広まり、僕もその恩恵を受ける事になる。
能力の欄に目が映る。どきどきしながらその欄をタップした。
そこにはこう記されていた「爆撃」
「やったぁ!僕は能力者だ!」
能力を使用する為には手続きが必要になる。専用の場所以外での能力使用は能力を無くす処置がとられる事になっている。
僕は当然その手続きを済ませる。でも、返ってきた回答は数か月待ち…
僕は回答のあった日に我慢できずに学校のグラウンドへと忍び込んだ。
僕はどきどきしながら能力を試す事にした。
「爆炎の彼方!全てを蹂躙する!」
魔法陣が浮かび上がり、空中が爆ぜる。
「ははっこれが僕の能力!もっともっと試したい!」
「そこまでです!」
「誰!?」
反応すると同時に爆撃をそちらに向けて放つ。放ってしまった。
「私とは相性の悪いタイプですね!指向性のかけらもない。でも前兆があります!」
そういいながらその人は僕に肉薄する。
「あなたに足りないのはスピードです!」
こうして僕の意識は刈り取られる事になった。
「優良さん!お願いがあります!この子仲間に加えましょう!」
「はいぃ!?」
時は少し遡る。
「急ぎましょう!一応グラウンドの許可は得ましたが!」
「ほんとに仲間にするんですか!?」
「はい、私の訓練相手にピッタリなので!」
それに素でアレを言ったんです!そういうの嫌いじゃありません。
みんなに思考をリンクしながらそういう。新しいおもちゃを見つけた時の思考だ。
「あはは、なんですか?それ!」
「貴重な存在なんです!ぜひ保護しないとです!」
グラウンドに到着すると、例の言葉を言い終わる寸前だった。
「おしい!でもそこまでです!」
「誰っ!?」
びっくりして詠唱が止まる。
「安心してください!あなたの為にグラウンドの使用許可は取りました!」
「えっほんとに!?」
「えぇなので私と鍛錬してください!」
こうして僕こと彼方は、奏楽さんたちの仲間入りを果たす事となった。




