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今日は優良さんの能力を使い切った後、最後のお仕事へと私達だけで向かいました。
「バインド!っなぜ当たらないのよ」
「そんなに怒気を放っていたら思考を読むまでもありません!」
足元の蔦を蹴り上げながら私達は標的へと肉薄します。掌打をあびせ敵を昏倒させることに成功しました。
「ふぅ、あとはこれを注射するだけですね!」
「あっ優希さん私がやってみてもいいですか?」
「いいですよーさっくり行きましょう!」
おっかなびっくり近づきながら、私は注射器を相手の腕へと押し当てました。
「ぐっ」
そんな声が聞こえその次の瞬間、腹部に鈍い痛みを感じます。
「えっ痛い…これは…」
「まずい!リンク解除です!」
優希さんは、リンクを解除して素早く注射器を敵に与え、もう一度昏倒させます。
「ふぅ、これで一安心です!」
奏楽さんの腹部には小さな穴が空きそこからこぽこぽと血があふれ出します。
「奏楽さん!大丈夫ですか!?」
「いつかはこうなるかもって思ってたから気にしないで…」
「私が気を抜いたばかりに…ごめんなさい!ごめんなさい!!」
「私も思考のリンクを解除してしまっていました。申し訳ないです…」
「大丈夫。本来ならもうとっくに死んでたんだから…」
こんな時ループの力があれば、こんな事態は避けられたとおもいます。でも今日は優良さんの能力に頼る事がもう出来ない。つまり、迎える結果は奏楽さんの死。
「死なないでください!奏楽さん!!」
そういうと私の中から温かい力が奏楽さんへと流れ込み傷がみるみる内に塞がっていく。
「えっ?」
私は戸惑っていた。確かに私の中から何かが流れていくのを感じた。そしていつもの苦しさも無くなっていた。
「これは…痛みが消えていく…」
「知由ちゃん!おめでとうございます!これであなたも能力者ですね!」
「えっ私が能力者…」
確かに私は、回復力を増やしていた。自分の病気を治したいとなんとなく思っていた。
それ以上に奏楽さんに死んでほしくないと強く願った。最高のタイミングで能力に目覚める事が出来たのだ。
「あれっ?ふらっとする」
「能力の使い過ぎですかね?最初のころはよくある現象です!」
「今度は私の番かな。知由ちゃんおいで」
そういうと、奏楽さんに抱え上げられ、私は眠りにつくのでした。




